雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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ローグライクゲームの新機軸『片道勇者』が時間泥棒で困る

 フリーソフトの感想は、スクリーンショットの活用がポイントですが、今回は、文字のみで勝負してみたいと思います。『片道勇者』について熱く! 語ります。

片道勇者とは

 SilverSecondのSmokingWOLFさんが作った、WinOSで遊べるフリーソフト
 ジャンルは、無数の世界を冒険する強制横スクロールRPG
 もう少し詳しく知りたいひとは窓の杜 - 【週末ゲーム】第498回:闇を逃れ、前進あるのみ!強制横スクロール型ローグ系RPG「片道勇者」がオススメです。

魅力その1「プレイヤ自身が成長するという感覚」

『ローグ』やその影響を受けた『トルネコの大冒険』『風来のシレン』といったゲームにおいて、そして勿論『片道勇者』でもそうですが、ダンジョンとは決まりきったものではなく、ランダム生成されるもので、プレイする度に、異なる展開を追います。
 この手のゲームにおいて求められるのは、単一のダンジョンへの対策ではなく、「この後、どのような窮地に陥ることが想定されるか」という思考から来るリスク回避と、でも「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とリスクを承知で宝箱へと突進する勇気です。勝手の分からない内は、無防備に振るまいがちですが、慣れてくると間合いが読めるようになり、ターン制というシステムを逆手に取って、有利にプレイを進めることができるようになります。
──何度もゲームオーバーを迎え、でも少しずつルールを覚え、少しずつ自分自身が成長していくという感覚
『片道勇者』にやみつきになったのは、やっぱり、ここらへんの感覚が楽しいからでしょうね。

魅力その2「奥深い設定と謎に包まれた世界観」

 世界が闇に覆われようとしている! 魔王を倒せば闇の侵攻は止まる。勇者よ、魔王を倒せ!
──と、極めてシンプルな物語が提示されてはいます。きっと、余計なストーリーを加えたくなかったから、勇者と魔王という安直な題材にしたのだろう……そう思っていたことが秋山にもありました
 このゲームは、何度か遊んでいると「次元倉庫」という次のプレイにアイテムを持ち越すことができたり、初期能力値を上げてスタート出来たりします。なので、それらを駆使して、なんとか魔王を倒すことができたとき「よし」とガッツポーズを作って、流れ始めるエンドロールをコーヒーを飲みながら眺めていました。
 そして、数秒後、知ることになるのです。魔王の撃破は終わりではなく、むしろ始まりであったことに
 何故、王様は魔王を倒せば闇が止まると知っていたのか。どうして魔王は勇者を倒そうとするのか。そもそも……闇とは、なんなのか?
 プレイを繰り返すごと、これらの謎に少しずつ解が与えられていくのは、純粋に快感ですね。

魅力その3「豊富なキャンペーンと難易度のカスタマイズ」

『片道勇者』の面白いところは、毎日、キャンペーンと称して、特殊な世界が配信されることですね。ゲームを起動して、PCがネットに繋がっていれば、勝手に通信して、勝手にそのキャンペーンを遊べるようになります。
 必ず誰かが仲間になる世界や、敵が異様に強かったり、極端にお金が大事だったり、そういうゲームが日替わりで楽しむことができます。
 また、やりこみの一種として、次元倉庫を封じたり、ステータスの初期値を敢えて上げずにスタートしたり、そういった縛りを設けて遊ぶのも楽しいですね。ひと通りのエンディングを見て、だいたい分かった後も、のんびり遊べる余裕があるのは、素晴らしいことです。

おわりに

 と言うわけで、いくらでも遊べる『片道勇者』のご紹介でした。
 今のところプレイ時間は33時間ですが、多分、これが50時間を迎えるころには、さすがに飽きる……かな。