ブラント夫妻による、ニュルンベルク2017の新作『EXIT Das Spiel Die vergessene Insel(イグジット:忘れられた島)』の感想です。難易度はFortgeschrittenen(高め)、ドイツで購入したドイツ語版だったので、がんばって和訳しながら遊びました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
今までのEXITシリーズは、舞台が山荘であったりピラミッド内であったり、いわゆる密室空間でしたが、今度は「忘れられた島」ということで、無人島です。
プレイヤは乗っていた船が難破して、気がついたら無人島に流れ着いています。海賊が残した謎を解き明かし、船についている鍵を解錠することで、この無人島から脱出できる、みたいなストーリーです。
ゲームの基本となるのは、いつもの、このディスク。
解くべき謎は、すべて固有の形を持っているので、その固有の形に対して3つの図形をぴったり合わせると、めくるべきカードの番号が指示されます。
……と、ここまで書いて、気がついたのですが、EXITシリーズって、どの作品も問題数は決まっているわけですね。毎回、手を変え品を変え、これだけの問題数を用意するのはすごいことですね。
コンポーネント破壊問題、について。
紙を折ったり、カードにハサミを入れなければ解けない系の謎ですが、今回は、特に多かったです。
秋山は、面白かったり楽しかった作品は、他の方と共有したいタイプなので、コンポーネント破壊はなるべく避け、折り系は頭の中で絵をくっつけてがんばるのですが、今回は、早々に諦めました。
難易度がFortgeschrittenen(高め)だったからです。
特に言語依存の高い謎に関しては、他の方に遊んでもらうにしても障壁は高いので、もうEXITシリーズについては、コンポーネント維持は諦め、意気揚々と破壊していった方が、かえって純粋に楽しめるのではないかと気持ちを切り替えました。
結果としては、これが大正解。
と言うのも、この『忘れられた島』おそらくは、過去最高にコンポーネント破壊が多かったです。頭のなかでやろうとしていたら、途中で音を上げていたに違いありません。
思い切って、どんどん破壊したからでしょうか、むしろ今までのEXITシリーズより楽しめました。
楽しめた原因には、言語依存の低さもあったかもしれません。
今回はコンポーネント破壊系が多かったので、相対的に言語系とパズル系が少なかったのですよね。特に、ドイツ語でないと成立しえない、たとえば英語に変換した時点で解けなくなってしまう謎が少なかったことは救いでした。
日本語化された暁には、是非、コンポーネント破壊を恐れず、楽しんでください。
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ニュルンベルク2017では、EXITシリーズとして第4弾から第6弾までが発表されましたが、第6弾はプレイ済みで感想も書いています。残すは第5弾のみで、これも和訳テンションが上がったときに遊ぶ予定です。
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