イマジンゲームズさんのゲームマーケット2018大阪の新作『でんしゃクジラ』の感想です。
デザインは『枯山水』や『エンデの建国者』で知られる山田空太さん。
『エンデの建国者』は感想を書いていますが、非常に完成度が高い、傑作です。
で、一方、こちらの『でんしゃクジラ』ですが、正直なところ、
あまり、良くない
ですね。
残念ながら。
なさんとしているところは明確です。
ラミーというゲームの歴史において確固たる地位を築いているジャンルを、シンプライズしたうえに、可愛らしいアートワークを被せることで、誰でもかんたんに遊べるようにしています。
このアプローチ自体は悪くありません。むしろ好みです。
得てして、ゲームデザインというのは、色々と要素を加えて加えて、その結果、複雑になってしまい、ボヤケてしまうことがありますが、枝葉末節をはぶいて、すっきりとシンプルに仕上げると言うのは、それはそれで良いことです。
しかし、この『でんしゃクジラ』の場合、その着地点が、あまり良くなかったのではないか、そう思えて仕方ありません。
秋山が覚えている疑念を言い換えてみると、こうなります。
ボードゲーム初心者、あるいは子どもが、このゲームを遊んで面白いと思うのかしら?
この問いに対する答えが、自分のなかで、ちょっと持つことができず、こんなふうにモヤモヤしてしまっている次第です。
とは言え、秋山自身、まだ1回しか遊んでいないので、2回目、3回目を経たら評価が変わるかもしれません。変わったら、また筆を執ることにします。