少し前に『絶対に読みたいゲームブック40選』の感想を書きましたが、それ以来、ゲームブックが遊びたくて遊びたくて……Google playで「ゲームブック」と検索してみたら、この『迷宮審判』が出てきたので、早速、遊んでみました。
オーソドックスな迷宮物
プレイヤはとある理由で迷宮に閉じ込められたしまった冒険者。
選択肢を選び、迷宮を探索し、装備品を整え、ダイスを振ってモンスターと戦い、ライフが尽きてしまう前に、迷宮から脱出することを目指します。
なんと言うことはないオーソドックスな迷宮物です。迷宮物というジャンルがあるかどうかは分かりませんが……。
デジタルならではの機能
デジタルならではの機能として、ライフや持ち物の管理や、戦闘におけるロールダイスなどは自動でやってくれます。逆に言うとズルが出来ないわけですが、ズルをするほどの難易度ではないので、あまり気になるほどではありません。
セーブはセクションごとに可能で、ある程度、物語が進むとセーブポイントが現れます。いわゆる指セーブは出来ませんが、一撃死みたいなバッドエンドは、そんなになかったような気がするので、必要なアイテムを入手しておく必要がある。みたいなことを考えると、セクションごとのセーブで、かえって助かります。
システムは全体的に、かゆいところに手が届く感じで快適です。
濃厚な世界観
迷宮物は、どうしても探索が主軸になってしまうのですが「今、あなたは十字路に立っている。北に行く? 西に行く? 東に行く? 南に行く?」みたいな無機質な選択肢はなく、ファンタジィ小説感のある濃厚な描写が多くて、充実感を強く覚えます。
パラグラフ数は分かりませんが、100くらいでしょうか。セッションでいくつかの章で区切られているので、ストーリーも覚えていられ、遊びやすかったです。
謎解き要素
途中、1箇所で謎解き要素がありました。
謎解きと言うより、どちらかと言うとクイズ……と言うか、なぞなぞみたいな感じでしたが。分からない方のためにヒントを書いておくと、漢字2文字です。
終わりに
無料で遊べることもあって、もう勧めないわけにはいきません!
このレベルのゲームブックが、スマートフォンで楽に遊ぶことができるなんて、いやあ、素晴らしいですね。ただひとつ残念なのは、続編がないことでしょうか。
タイトル画面には「Android Game Books Vol.1」とありますが「Vol.2」は見つけられず、続編計画も立っていない様子です。システムは出来上がっているように思えるので、残念です。