村上世彰の『生涯投資家』を読みました。
非常に難しく、特に前半は、もう一度、読み直さなければと思い、再読している最中ですが、何回、読んでも面白いです。
今日は、この本について少しだけ。
- 作者: 村上世彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/06/21
- メディア: Kindle版
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村上世彰とは
1959年生まれの投資家で、村上ファンドの代表、そしてインサイダーで逮捕された人物として知られているかと思います。
秋山自身、これくらいの知識しかなく、堀江貴文と同じタイミングに逮捕された悪い人、くらいの印象でした。
読もうと思ったキッカケ
そもそもは、堀江貴文の方だったのですよね。興味を持っていたのは。
収監中も精力的にメールマガジンを出し続けているのは知っていて、凄まじいバイタリティだなと感じていたのです。さらに、元々の注目度もありましたし、メディアへの露出は以前と変わらない感じで、最近だと『多動力』がめちゃくちゃ売れていますけれど、他の本もちょいちょい読んでいます。
一方、村上世彰に関しては、この本で、久々にその存在を思い出して、堀江貴文と村上世彰、いったいこの差は何なのだろうか? そう思って読み始めました。
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: Kindle版
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社員、役員、そして投資家という存在
「会社は社員のものでも、社長のものでもなく、株主のもの」
という言説は、学生時代に覚えたのものですが、久々に身にしみて思い出しました。
と言うか、ふだん働いているときに、株主のあれこれって、あんまり気にしていないんですよね。社長から降ってきた抽象的なメッセージを、直属の上司が具体的な数字に落とし込んで、それを達成するために、がんばって走る感じなので。
コーポレート・ガバナンスに関しても、分かったつもりでいましたが、その実、ぜんぜん分かっていなかったことに気付かされました。
投資家の目線
村上世彰の本ですので、この本に書かれているのは、当然、村上世彰が理想とする投資家の姿です。ここに描かれている投資家が、すべての投資家ではないでしょうが、それでも、この考え方に触れられたのは大きかったです。
いったい、世の投資家の何割がコーポレート・ガバナンスを気にして、経営に口をだすのかは分かりませんが、事実として、社長が株主を見て経営方針を出しているとするならば、その経営方針を社員として理解するには、社長と同じく株主の意向や考えについて考えなければ、背景を理解できないからです。
終わりに、生きていく糧になる本
と言うわけで、非常にためになったと言うか、生きていくにあたって糧になったなあ、と強く感じました。
社会に出て働き始めて、もう10年になりますが、まだまだ勉強することばかりですね。ひとつ上の視座を得たいと思っている方に強く勧めたい一冊です。