雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

図書館という空間で遊ぶということ『図書館とゲーム』を読みました

 JLA図書館実践シリーズという、図書館において何かを企画することについて書かれたシリーズがあります。今日は、そのうちのひとつ『図書館とゲーム イベントから収集へ』を読んだので、その感想です。

図書館とゲーム―イベントから収集へ (JLA図書館実践シリーズ)

図書館とゲーム―イベントから収集へ (JLA図書館実践シリーズ)

概要

図書館は本を読むところ、読書する環境を整備することが重要なのはいうまでもありません。一方で、議論する場、講座を受講する場、育児を支援する場など、さまざまな顔を持つようになってきました。
図書館が人々の集う拠点となるための取り組みの一つとして、図書館活動にゲームを組み込む動きが出てきています。囲碁、将棋、オセロゲーム、カルタをはじめ、最近ではボードゲーム、カードゲームなどがあり、ゲームは子どもだけでなく大人も、ハンディを持った人を含むさまざまな人を巻き込んで、なかよくなれる絶好のツールとなっています。
本書は、ゲームの定義や範囲を整理し、図書館サービスとしてのゲームと実践的なノウハウを提供し、さらに図書館情報資源としてのゲームについて考察する幅広い内容となっています。みなさんの図書館でゲームの扱いに悩むとき、ゲームを取り入れたいときに、ぜひ参照していただきたい意欲作です。

http://www.jla.or.jp/publications/tabid/87/pdid/p11-0000000512/Default.aspx

感想

 極めて興味深かったです。
 図書館と言えば、本の保管と、市民への貸し出しを行う空間。という認識です。
 実際には、本に限らず、知識全般という意味で音楽や映画なども取り扱っているのを知っています。
 でも、それだけではなかったのですね。
 と言うか、これらは役割と言うか、図書館が持つ一側面に過ぎなかったのですね。
 実際には市民への知の提供だけでなく、集まる場所としての空間の提供ですとか、もっと文化的に深い意味があった様子です。
 そして、空間を提供するうえで、その手段としてゲームを用いることの意義や、実際に企画してみたときの実体験レポート等々。「実践シリーズ」の名の通り、非常に実践的な内容でした


 秋山自身、毎月、区民館を借りてゲーム会を開催していますが、意識的としては集いの空間の提供というイメージが強くて、一部、ゲーム会に読み替えることで学ぶところも多かったです。
 図書館の関係者の方で、ご自身の勤務先になんとかしてボードゲームを持ち込めないか考えている方はもちろん、ボードゲームカフェの経営やゲーム会の主催を考えている方にも参考になるところの多い本だと思います

終わりに

 昨年の11月4日、江戸川区立東部図書館にて講師としてお招きいただき、ボードゲームに関する講演会を行いました。
 講演後、ゲーム研究家の草場さんからこの本を勧められ、その後、読んだのですが、非常に良かったです。物事というのは、縁ですね。