雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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名前のない事象に名前を与える『名前はマダない』の感想

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 RAMCLEARさんのゲームマーケット2019春の新作『名前はマダない』を遊びました。
 1人から99人まで(実質無限)遊べるコミュニケーションゲームです。


『ヘルトウクン』や『ダイスニコフ』など、どこか風情のあるレトロな2人用ゲームをリリースしてこられたRAMCLEARさんの最新作は、まさかの可愛らしい猫がマスコットキャラのコミュニケーションゲーム!
 どういう路線変更なのでしょうか??


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 ルールはかんたんです。
 案件カードと呼ばれる、まだ、この世界に命名されていない、しかし、日常において稀によくある事象が描かれたカードがあり、それを1枚ずつめくり、全プレイヤで鑑賞しつつ、その事象に名前を与える。ザッツ・オール。
 競技性を求める場合は、プレイヤ間で、どの名前が良かったか投票などして採択を取り、もっとも採用数が多かったプレイヤが勝利となります。が、実際には、そういうのは考えず、なんとなくゆるりと楽しんだ方が良いような気がします。
 そういう意味では、コミュニケーションゲームというより、酒の肴や雑談の題材になるような、コミュニケーションツールに近いかなという印象です


 実際のお題は、たとえば、
「○○先生って、○○君に似てるよね」
「いや、○○先生の方が先に生まれているわけだし、○○君が○○先生ににてるんでしょ」
「あ、そうだ」
 みたいな、感じのものが案件カードに書かれています。
 案件カードは計38枚あるのですが、読んだ瞬間に「分かる! 今まで名前がなくて困ってた!」というものもあれば「なにそれ、初耳なんですけれど」と、しっくりこないものもいくつかありました。


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 今回は、ぺこらさんと2人で遊びましたが、満場一致で(2人ですけどね!)良いお題として決まったのは、この2つ。
 左の、名前が読めない問題は京極夏彦の作品において頻出し、右の登場人物の再確認においては海外の翻訳物において頻出するように思います。
 上述の通り「ゲームなのか?」という感じではありますが、仲の良いメンバーと遊べば充分に盛り上がることでしょう

名前はマダない

名前はマダない

お題が難しいよねえ。ちょっとピンと来ないお題もあったよ。ピンと来るのもあったけれど。ピンと来ないのは「え、そんな状況ある?」みたいなね

まあ、ピンと来るものであれば、既にしてしかるべき命名がなされているだろうからね

あー! そうね、なかなか難しいよね。大人数で遊んだ方が面白いのかな?

どちらかと言うと、言語センスに長けていて、盛り上げ上手なひとがいるかどうか、じゃないかな

そうかも

小説の登場人物の名前が、読めなくなっちゃう現象は?

分かる。分かるけれど、その現象の名前は「読めない」ただ、それだけだよ。もしくは「忘れた」だよ

命名でもなんでもないね、それ……