第7回創元SF短編賞山本弘賞を受賞してデビューしたSF作家の各務都心氏がデザインしたマーダーミステリー『Slaughter's Palace スローターズ パレス』を遊んできました
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
プレイヤー人数は6名限定のマーダーミステリーです。
想定プレイ時間は90分~120分と公式に発表されていますが、一般的なマーダーミステリーが前半60分の後半60分と最低120分であることを考えると、やや短めと言えるかもしれません。
ちなみに秋山が遊ばせていただいたのは、体験会と付されており、コンポーネントも手書きだったりして、手作り感があったので、今後もう少しブラッシュアップされる可能性は高いです。
ゲームのストーリー
80年代、アメリカ。片田舎の森林地帯に立つ豪邸、通称『スローターズ パレス』。
アニマルマスクを被った若者たちが集まり、毎晩のように騒いでいる。大雨のクリスマス、何かが館に飛び込んできた。
割れた窓ガラスに塗れていたのは、椅子でも楽器でもなく、主の死体であった――――容疑者、全員、悪人。アニマルマスクに隠された真相を暴け!
https://twipla.jp/events/410270
プレイヤーは、とある豪邸に集まった一癖も二癖もある若者になり、死体となって現れた主の謎を解くことになります。
ゲームの感想
遊び始める前は、SF作家がデザイナーということで、もっと読み物としての分量が多かったり、設定が込み入っているのではと予想していましたが、案外、適切と言いますか、必要充分だと感じました。
むしろ、けっこう削った印象を受けました。
おそらく、初期段階においては、もっと多くのキャラクター、多くの設定、多くの物語があったけれど、より短い時間のなかで、効果的にプレイヤーに受け入れてもらえるよう、本筋に関係のない部分は削られたのでしょう。
そういったわけで、印象としては、最適化と言うか、ミスリードが省かれ、ミニマル化している、です。
プレイヤー人数が6名と少ない点や、プレイ時間が2時間以内と短い点を考えても、重厚なマーダーミステリー体験よりも、取っつきやすさであるとか、初心者向きという点を意識しているのでしょう。
コンポーネントをちゃんと印刷したものにしたり、アニマルマスクを実際に用意したりすれば、俄然、キッチュでノワールな雰囲気も出てくるでしょうから、今後に期待したい作品です。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
スローターズパレスって、どういう意味なのかな?
悪人の邸宅って意味なのでは?
なるほど。でも、あんまり怖くはなかったね
そうね。設定は、けっこうキッチュ(悪趣味)だったり、ダークでノワールな感じだったけれど、いざ、遊び始めてみると、気持ち悪さを覚えるほどではなかったね
今回は、キャラクターを自分で選ぶスタイルだったけれど、ちょっと珍しかったね
ぼくは女性キャラを試してみたよ。初体験……!
女性っぽくなかったよ、あっきー
ごめんね
読む量が多くなかったのは、良かったと思う
親切設計だったね
終わりに
秋山は各務都心氏自らが場所を抑えて、GMを担当した回を遊ばせていただきましたが、横浜日吉のCafeBarかくれがでも定期開催されている様子です。
興味のある方は、各務都心氏のTwitterだけでなく、かくれがさんのTwitterもチェックすると良いかもしれません。