雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

聖地ポーカーズ『eleven2019』の感想

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 11月27日に始まった聖地ポーカーズさんによる演劇『eleven2019』を観てきました。
 せっかくなので、感想を書こうと思います。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

半世紀以上にわたって東京のシンボルを担ってきた、国内一の高さを誇る自立式電波塔、東京タワーが、その地位を後進に譲り、役目を終えようとしていた頃の話である──

「東京スカイウッド、最初に登るのは誰だ!?」
そんなキャッチコピーの謎解きが巷で話題になっていた。

そしてそのクイズを解いた人々が都内某所に集結。そこでさらなる予選が行われ、通過者の中から抽選で選ばれた10名によって決勝戦が開催される。優勝者にはオープン間近の東京スカイウッド最上階へ最初に登る権利が贈られるらしい。

清掃員のバイトをしている、謎解きマニアの“ヨイチ”は、 予選会へ付き添いを頼んだ姉の“ツキエ”の強運のおかげか、見事決勝の10名枠に当選。 バイト先には内緒で参加することに。

決勝戦の会場へ意気揚々とやって来た“ヨイチ”と“ツキエ”。しかしそこに待ち受けていたのはただの謎解きバトルではなかった…。

http://eleven.seichipokers.com/

 あらすじは、こんな感じ。
 謎解きと演劇を組み合わせたような内容と言えます。
 脚本はRabbitholeのマーダーミステリー『双子島神楽歌』で知られる榎原伊知良さん。そして、作中で披露される謎は、ぺよん潤さんも関わっているとのことで「これは、もう行くしかない!」と思って初日公演に行ってきました!

劇の感想

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 いやー、期待以上でした!
 とにかく中盤からの盛り上がりが半端なくて、食い入るように観てしまいましたね!


 謎解き要素があるので、観客参加型とも言えるわけですが、個人的には、余計だったかな、という気がしないでもありません。
 いえ「解けた!」と確信して、意気揚々と真っ先に提出しておいて、答えを誤っていて、それで拗ねているわけではなく、単純に客層と謎解きの難易度が一致していないと感じました。
 秋山は、楽しく解き進められたのですが、周りには「え、演劇を観に来たんだけれど、この謎解きってしないといけないの? って言うか、さっぱり分からないんだけど……」みたいな方が何人かいらっしゃって、ちょっと不幸な感じになってしまっているかなという印象を受けました。


 そういったわけで、ちょっとモヤモヤを抱えながら観始めたのですが、いざ演劇パートに入ると、すべて吹っ飛んだと言うか、うおおお、何これ! すげえ!!
 みたいな。


 このブログでも以前に何度か書いたことがありますが、小説を読むことについて。
 小説を読むって、意外に能動的な行動だと思うのですよね。
 作者が考えた物語を読み解き、文字の形にした世界観を、脳内に再構築し、そこに登場人物を置いて、動かす。読み、理解し、感動するというのは、実に能動的な行為です。


 その点、この『eleven2019』という劇は、かなり前のめりで見ることを要求してきましたし、考えさせられました
 能動的に観ないと、置いていかれてしまう、とでも言えば良いのでしょうか
 非常に新鮮、かつ興味深い体験でした
 とても。とても面白いと感じました

終わりに

 12月1日までの公演ですので、今週末が千秋楽となります。
 謎解きと演劇のミクスチャーに興味がある方、ちょっとだけイマーシブシアターしているところに興味がある方、そして『双子島神楽歌』が好きな方にオススメします。