雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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協力型推理ゲーム『Sherlock(シャーロック)』シリーズの感想

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 EnigmaStudioさんがリリースしている『Sherlock(シャーロック)』シリーズ4作「The Tomb of the Archaeologist」「Last Call」「Death on the 4th of July」「Der Pate」を遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

Sherlockシリーズとは

 Sherlockシリーズは、スペインのEnigmaStudioさんがリリースしている連作推理ゲームです。Qシステムと自称なさっている根底のルールに変更はありませんが、タイトルごとに異なるシナリオが搭載されています
 今のところシリーズは9作リリースでており、初期3作は英語版含め各国の言語でリリースされており、4作目以降は、まだスペイン語やドイツ語をはじめ、限られた言語でのみのリリースとなります。
 日本では、グループSNEがパートナーシップを発表済みで、いずれ日本語版が発売されることが期待されます。

Qシステムについて

 このシリーズを支えるQシステムですが、ミステリーと推理を楽しめる協力ゲームのルールとして洗練されています
 ざっと紹介すると、下記の通りです。
 各プレイヤは2~3枚(プレイヤー人数によります)のカードを手札として持ちます。各カードには、現場の状況や、関係者への聞き込み、新聞記事などの証拠や証言を表しています。たとえば新聞記事の場合、何箇所かに下線が引かれており、その箇所だけはカードの内容を口頭で共有することができます。
 手番が来たら、手札から任意の1枚を場に出して公開するか、伏せたまま捨てることができます。
 これを繰り返し、計32枚のカードすべてが公開されるか、捨てられるかしたらゲームの前半が終わります。
 後半は議論フェイズから始まります。各プレイヤーは自由に意見を交換し、気づいたことや、自身の推理を共有します。その後、10問からなる設問に答え、最高得点(20点)を目指します。


 ポイントは、ダミーのヒントと、カードを捨てること
 事件に関係のないダミーのヒントを公開してしまっていると、1枚1失点を受けることになります。従って、より多くの情報を開示しようとして、どんどんカードを公開してしまうと、事件の全貌がより見えてくるので20点に近づけられるかもしれませんが、その後、失点を受けてどんどん0点に近づいてしまいます。
 また、そもそもゲーム前半が終わった時点で、少なくともカードを6枚、捨てていないと、自動的に敗北してしまいます。
 いかに、下線の部分だけを共有し、カードを公開するか、非公開のまま捨てるかの判断が悩ましいです。

ゲームの感想

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 冒頭にも書いた通り、シリーズ9作のうち、4作を遊びました。
・The Tomb of the Archaeologist(ある考古学者の死)
・Last Call(最後通牒)
・Death on the 4th of July(7月4日事件)
・Der Pate(ゴッドファーザー)
 括弧に入れた日本語タイトルは、たった今、秋山が考えた勝手なものです。
 また、最初の3作は英語版を遊びましたが、最後の「Der Pate」はドイツ語版を遊びました。


 4作遊んだ結論として、この順番で遊んで良かったなと感じました。
「The Tomb of the Archaeologist」は、4作のなかでは、もっともストレートと言うか、推理ゲームとしてオーソドックスな形に仕上がっていると感じました。
 完成度も高く、このシリーズのなかで、どれかひとつ試すのであれば、この作品がオススメになります。Qシステムの勘所も、すぐに掴めるのではないでしょうか。


 個人的には「Last Call」がイチオシです。
 残念ながら推理を外しましたが、解説を読んで深く納得しましたが、4作のなかでは、いちばん物語に奥行きがあるなと感じました。


「Death on the 4th of July」は、正直なところ、未だに納得がいかないと言うか、ちょっと奇を衒い過ぎたのでは……? という疑念が否めません。


「Der Pate」は、シンプルにドイツ語がしんどかったです……。
 Google翻訳を駆使して遊びましたが、結果的に推理を外し、カードを並べて物語を整理し始めてから、ようやく納得が得られました。英語版、あるいはいつになるか分かりませんが日本語版を待って遊んでいたら「Last Call」と同じくらい好きになっていたかもしれませんが……グッと来るひとは多いと思います。

終わりに

 と言うわけで、今日は『Sherlock』シリーズの紹介でした。
 協力、推理、議論といったキーワードが好きなひとは、きっと気に入ると思うので、機会があれば、是非、遊んでみてください