雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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イギリス発リアル推理ゲーム CluedUpp Games『The Latest Krays』に挑戦してみた

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 いやー……、寒かったですね!
 天気予報では降雪の可能性もありと報じられているほど、底冷えした1日でした。かじかむ手をポケットに突っ込み、日比谷公園を練り歩くという、ある意味においてまさしく探偵のような行動をしてしまいました。
 と言うわけで、イギリスのCluedUpp Gamesが東京の日比谷公園に仕掛けたリアル推理ゲーム『The Latest Krays』遊んできました!

ゲームの概要

 日本の謎解きプレイヤーに分かりやすく説明すると、周遊型のリアル謎解きゲームもしくは、SCRAPのリアル捜査ゲーム、に近しいゲームでした
 価格は36ポンド。日本円にすると5000円ほどでしょうか。1チーム6名までで、何名で挑戦しても参加費は変わりません。
 ゲーム時間は朝10時から夕方17時まで。
 被害者やスタッフがリアルに存在するわけではなく、ゲームはすべてアプリ上で進行します。

ゲームの進め方


The Latest Krays Trailer
 被害者は、イングランドギャングのクレイ兄弟。調べてみたら実在の人物みたいですね。
 日比谷公園周辺(有楽町駅、日比谷駅、桜田門駅、霞ヶ関駅)の全域にわたって、事件の証人が存在するので、エリア内を歩き回ります。GPSと連動したアプリを用い、証人が存在するポイントに移動すると、アプリが反応するので、かんたんなクイズに答えたり、謎を解いたり、アクティビティをすると証言を得られます。
 各証人には、ポイントを消費して、追加で質問をしたり、重要な証言を求めたりもできます。
 犯人と凶器を突き止め、制限時間の17時までに申告するとエンディングを見ることができます。
 謎解きに間違えたり、犯人と凶器の組み合わせを間違えるとペナルティとプレイ時間が加算され、ゲームクリアに要したプレイ時間に応じてランキングが表示されます。

ゲームの感想

 難しかった……! ですね!!
 正直、侮っていました。
 この手のイベントは日本が、もっとも先行しているだろうから、謎解きが得意で、ミステリーも好きで、英語も人並みに扱えて、日本の地理にも明るい自分ならば、最速クリアも不可能ではない。
 そんな奢りを抱いていました。
 いやあ、傲慢以外のなにものでもなかったですね。お恥ずかしい……。


 有楽町駅近辺で、ゲーム開始時間を待ち、スタートと同時に、最初の証人を掴まえたのですが、証言を得るのに手間取ったうえ、肝心の証言がけっこうな英語の長文で、瞬時に「これは、大変だぞ……!」と悟りました。
 しかも、最初の3人の証言を得た時点で、あまりに事件の全貌が見えないことに加え、寒さのあまり手がかじかんで、スマートフォンを持っていられなくなり、さらに周辺に日本人だけでなくネイティブのプレイヤーが歩いているのを見て、絶望しました。


 そういった背景から最速クリアは、早々に諦め、とりあえず確実にクリアする方針にシフトしました。
 しかし、証言を得るまでの謎解きが意外に難しかったり、証人同士が適度に離れていたりして、最終的に、すべての証言を集めるのに3時間ほど要しました。
 その後、寒さのあまり頭痛までしてきたので、いったんカフェに入り、すべての証言を今一度、読み返しましたが、さっぱり分かりません。


 寒さひ悲鳴を上げていた脳を、なんとか酷使して「いちばん犯人らしいのはこの人物。そして、凶器はきっと特定できた、これ」というのを導き出して、回答を登録してみました、が、


 ハズレ!


 てっきり、回答は1回しか出来ないと思っていましたが、ペナルティを受けるだけで、何度も出来るのですね。
 その後は「これが違うならば、次に怪しかったこの人物を犯人にしてみよう」と登録してみるものの、そちらも、また、


 ハズレ!


 ここから先は、苦しかったですね。
 もしかしたら凶器が異なっていたのかもと全パターンを試し、テキストを読み返して、少しでも怪しい人物がいれば、その人物と全凶器パターンで試し……もはや、エレガントさの欠片もない総当り戦法です。
 結果、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、なんとか真相を突き止めることに成功しました。
 果たして、真相を突き止められたと言えるのか、甚だ疑問ではありますが……。

一緒に遊んだぺこらさんの感想

だいぶGPSが厳しかった! GPSって、こんなに狭い範囲で指定できるんだねって思った

それは同感。まさに、そのポイントに行かないと反映されなかったりして、けっこうシビアな瞬間もあったよね。後、画面上はきれいに重なっているのに、何故か、出会えなかったりしてしんどかった。寒かったし

周遊独特の問題だけれど、次の目的地にひとだかりができているから分かっちゃうよね

周遊型が持っている構造的な欠陥だよね。でも、このゲームの場合、何処へ向かうべきかはアプリが示してくれるから、適切なポイントが分かるという観点においては、ひとだかりができていた方が助かるから、ぼくは悪くないと思った

アプリの作りは、ちょっと不親切だったよね。謎解きも解説がなかったから、解けなかった問題は、解けないままだし。ゲーム時間が終わってしまうと、証言に戻れないから、どうしてこの結末なのか検証ができない。悔しい

すべての証言のスクリーンショットを取ろうと思えば取れることを考えると、アクセスする権利は残してくれた方が嬉しいよね

分量的には、かなり多くて、ミステリー体験としては充実していたと思う。これを、どこかの団体が和訳すれば、もっと流行るような気がする

確かに。英語で苦戦したけれど、これが日本語化済みだったら、寒さはあれとしても、絶賛していたかもしれない

GPSを使った街歩き系のイベントと言えば、渋谷を舞台にした『サラと謎のハッカークラブ』ってあったよね。遊んでないから分からないけれど、あれに近いのかもしれない

そうかもしれない

終わりに

 と言うわけで『The Latest Krays』の感想でした。
 興味は持っていたけれど、どれくらい英語を難しいか分からないから、いったん様子見を決め込んだ方がいらっしゃれば、それは正解だと思います。言語依存度は、かなり高めでした。
 テキスト量が多めなので、きちんと読み込んで理解できれば楽しいかもしれませんが、これなら周遊型のリアル謎解きゲームや、SCRAPのリアル捜査ゲームの方が、日本ユーザ向けですし、臨場感もあったりして楽しいのでは……と感じました。