ずっと遊びたいと思っていたマーダーミステリー『聖剣王殺~円卓の騎士と2つの決断~』を遊びました。企画はozplanningの三原飛雄馬さん。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
プレイヤーは最終フェイズに2つの投票を行います。誰を犯人として処刑するか?そして、誰を次代の王として選出するか?
https://rabbithole.jp/event/seiken
プレイヤーたちの決断によりエンディングが変化し、参加者だけの物語が紡がれます。
現在は、ラビットホール新宿店でのみ遊ぶことができる、8~9人用のマーダーミステリーです。
ある時、アーサー王が斬殺されているのが発見されるので、プレイヤーはランスロットやパーシヴァル、モードレッドなど円卓の騎士を担当し、円卓の騎士の中から1人を犯人として処刑し、1人を次の王として選出します。
考えなければならないことが2つあるので、サブタイトルに「2つの決断」とあるわけですね。
感想
端的に言って最高でした。
今のところ、2020年に遊んだマーダーミステリーのなかではベストですし、これを覆すのには、相応の作品じゃないと無理だな、と感じています。
しかし、この高評価の背景には、恵まれた配役と恵まれた展開がありました。やっぱり、マーダーミステリーって一緒に遊ぶひとと、GMの方が、とても重要ですね!(今回のGMは、ごとうさんでした。ありがとうございます!)
以前は「とにかくカードがめくりたい!」というプレイスタイルだったのですが、最近は「山札がランダムなら後でめくっても一緒だし、仕込まれてるなら後にドローした方が、より情報価値が高いかもしれないし、まずは全体会議や密談で方向性を定めるのが先決」というプレイスタイルになっています。
今回は、全プレイヤーがいっせいにカードをめくり始めるのを横で見ながら、シナリオ的に関係性が深そうなひとと密談をしようと思ったら、
「こんなところに呼び出して、どうした○○卿!」
とRPマシマシで話しかけられて、一瞬、引きつつも、速攻でエンジンが熱せられて、よりテンション高めのRPで返そう! という気持ちになりました。
あれですね。
円卓の騎士は、全員がイケメンで、全員が騎士という設定が、既にして勝ってますよね。
シナリオ的に後ろ暗いところがあろうがなかろうが、表向きは堂々にしていて良い、むしろ騎士的には胸を張るべき! みたいなポジティブ感があるのも良いです。
そんなわけで、心地よいRPを楽しみながらゲームを進められました。
途中、思いも寄らない展開や、うっかりミス、華麗なリカバリー、いろいろありましたが、やっぱり、最後ですよね。もう、めちゃくちゃ盛り上がりました。
激しい展開に、プレイヤー全員で紡ぎあげた感動的なフィナーレ。
涙もろい方なんで、もう、グッと来すぎて涙目でした。
サイドストーリー付きクリアファイル
公演後、感動の熱がまったく冷めなかったので、サイドストーリー付きのクリアファイルを購入しました。
久保よしやさんと桐部ゆきさんによるサイドストーリー。とても良かったので、公演が良かった方はマストバイ!
終わりに
と言うわけで、今のところ今年ベストな『聖剣王殺』の感想でした。
マーダーミステリーとしては、ちょっと変化球というか、他に類を見ない要素が多めなので、亜種と言えば亜種かもしれませんが、それだけに好きなひとには、思いっきり刺さります!