中村誠さんデザイン、木皿儀隼一さんプロデュース、おいしいたにしさんイラストとなると、国産ボードゲームファンとして期待値うなぎのぼりです! と言うわけで、マーダーミステリー『魔女の聖餐式』をテストプレイのときに遊ばせていただきました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
いわゆるパッケージ型のマーダーミステリーです。
プレイ人数は5人、ゲームマスター不要、プレイ時間120分と遊びやすい要素が揃っています。
さらにオンラインプレイにも対応しており、そのためにルールブックだけでなく、ユドナリウム用データまで公開されています。至れり尽くせりです。
ゲームの感想
私が遊ばせていただいたのはテストプレイの段階だったので、製品版では変わっているところもあるかもしれませんが、一般的なマーダーミステリーと比較すると、物語体験度の度合いが大きいなと感じました。
ネタバレにならないよう公式サイトに書いている範囲で説明すると、全6章からなるストーリー形式となっており、章が進むたびに物語が進んでいくのです。さらに、途中の選択によっては展開が変わりますし、狂気が増えるとキャラクターが発狂する、なんていうTRPG風の仕掛けもあります。
一般的なマーダーミステリーは、キャラクターシートを読み終え、いざゲームが始まると、基本的にはノンストップで終わりまで駆け抜けます。
推理タイムが、前半後半で分かれていて、ちょっと状況が変わったりするものもありますが、この作品ほど細切れにはなっていません。
物語が進んでいくので、より時間の進行を意識すると言うか、物語に奥行きを感じます。なので、公称2時間のシナリオではありますが、遊び終えたときは3時間級の満足感が得られていることでしょう。
また、密談なしに加え、中村誠さんがボードゲーム出身ということもあり、全体的にボードゲーマー寄りのデザインだなと感じました。バチバチにやりあうマーダーミステリーが苦手でも『魔女の聖餐式』は好き! という方は多いだろうなと感じました。
終わりに
価格が税抜3200円と手頃なのも良いですね。
プレイヤー5人で折半すれば、かなり安価に楽しめます。
おいしいたにしさんのゴシックホラーなイラストを楽しみつつ、この物語を体験できるのって最高ですね。オススメです!