よだかのレコードB-Sideのテレ公演『PHANTOM』を遊びました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
ドラマチックな謎解きに定評のあるよだかのレコードさんですが、制作チームが2つに別れており、メインを手掛けるチームの他、もうひとつのチームがB-Sideと呼ばれるレーベルで活動されています。
今までの作品は『SILENT NIGHT -霧の街からの脱出-』や『クラインの壺』など、一風変わったものばかりで、今回、紹介する『PHANTOM』も、B-Sideの作品となります。
テレ公演、ということでいわゆるオンライン型のリアル謎解きゲーム。よだかのレコードさんの他のテレ公演は、基本的に3人1組のチーム戦が多いですが、これは個人戦。
制限時間60分以内に、すべての謎を解き明かし、物語の結末を迎えることが目的のリアル謎解きゲームです。
ゲームの感想
奇妙なテイストのゲームでした。
大枠で見るとリアル謎解きゲーム以外の何物でもないのですが、細かい現象で見ると、明らかに違うと言うか、リアル謎解きゲーム以外の何かになっていて、ふしぎなデザインだなと感じました。
こういう表現が適切かどうかは分かりませんが、司会をやってみたいと感じました。
詳しく説明する前に、マーダーミステリーの話をさせてください。
マーダーミステリーはキャラクターシートやカードの文面は固定ですが、各キャラクターを担当するプレイヤーは回によって異なりますし、カードがめくられる、公開される順番も異なります。デザインによって似たような展開を迎えることもあるでしょうが、巡り合わせによって奇跡的な展開を追うこともあるでしょう。
プレイヤーによっては、すべてのマーダーミステリーは一度限り体験に過ぎませんが、GMは、まるでパラレルワールドの観測者のように、似ているようで似ていない物語を、何度も見ることになります。ひとによっては、そこにGMの面白味を見出す方もいらっしゃることでしょう。
閑話休題、この公演『PHANTOM』は、揺らぎのあるリアル謎解きゲームだなと感じました。
私にとっては、ただのリアル謎解きゲームに過ぎませんでしたが、他の誰かにとっては違う何かかもしれません。
『PHANTOM』を遊んで、ひとつ気づいたことがあります。
それは『SILENT NIGHT -霧の街からの脱出-』及び『クラインの壺』との共通点です。異世界と言うべきか、あるいはもうひとつの世界と言うべきか。そういう世界をテーマにしているのだなと感じました。
終わりに
ネタバレトーク公演が開催されるならば、是非、参加したいなと感じました。