SCRAPのインサイドシアターVol.2『僕等のラストフェスティバル』に参加しました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
イベントの概要
本作は、観客が参加する没入型演劇とも訳されるイマーシブシアターのオンライン版として位置づけられる「イマーシブシアター」シリーズの第2弾です。
シリーズ第1弾の『SECRET CASINO(シークレットカジノ)』とは世界観も登場人物もつながりはなく、プレイヤーはZoomで観劇しつつ、キャストと関係性を持つという要素だけが同様となっています。従って、Vol.1未体験の方も心配なくVol.2から楽しめます。
前作の感想も書いていますので、よろしければ。
イベントの感想
青春!!!!! って感じの作品でした。
満足度的には十分。
堪能させていただきました。
でも、好みとしては100%ストライクと聞かれるとそうでもなく、個人的な嗜好としては、圧倒的に前作『SECRET CASINO』の方が好みでした。
でも、ひとによっては「SECRET CASINOはよく分からなかった。難しかった」というひともいるでしょうし、本作の方が、ストレートに盛り上がれた、パワーを感じたというひともいることでしょう。
ストーリーとしては、コロナ禍にあって中止となった高校最後の文化祭を、せめてオンラインで実現したい! と言うわけで、高校生たちがメイド喫茶やクイズ大会といった、いかにも文化祭的な催し物を企画してくれるので、来場者はZoomを使って各教室を訪れる、というものです。
そして、文化祭成功に向けて、プレイヤーも画面越しに登場人物たちを助けていくわけですが、連想したのは『時をかける少女』や『サマーウォーズ』のような細田守的世界観。うわーってなって、ぐぉーっとなる。擬音ばかりでわけが分からないかもしれませんが、とにかく勢いで盛り上げる、エンターテインメントの王道でした。
ちなみに初日初回公演を狙っていたのですが、チケット争奪戦に敗れ、4日目のチケットを抑えました。
その回は、ちょっとしたトラブルがあったのですが、公演終了後、間をおかず公演振替のご案内をいただきました。真摯な対応に驚くと同時に、さすがのアフターフォローと感じた次第です。
合わせて読みたい
インサイドシアターのディレクターであるきださおりさんは『泊まれる演劇』というホテルを舞台としたイマーシブシアターも手がけられていらっしゃいます。
年末には『ANOTHER DOOR』の再演があり、新作『STRANGE NIGHT』も予定されています。『僕等のラストフェスティバル』が気に入ったという方は、合わせてチェックされると良いかなと。私の感想も、よろしければ参考までに。
終わりに
なんとなく『SECRET CASINO』と比較したような記事になってしまいましたが、考えてみれば『君は明日と消えていった』や『さよなら、僕らのマジックアワー』派の方としては「待ってました!」という感じかもしれません。
きださおりの青春系公演が好きなひとは、ばっちりオススメです。