4月10日から11日にかけて開催された『ゲームマーケット2021春』に参加させていただきました。
ゲームマーケットには、かれこれ10年以上参加していますが、委託とは言え出展者側での参加は初めてでした。と言うわけで、様々な視点から見たゲームマーケットを紹介させていただければと思います。
会場内の紹介
ヤポンブランドさんのブースでは、今までにヤポンブランドさんが世界に持っていった各種ゲームが、いかに他国のパブリッシャーの手から再販売されたかを紹介されていました。
特に圧巻だったのは、新ボードゲーム党の佐藤雄介さんが手掛けた『タイムボム』で、様々な国からそれぞれの版がリリースされているのですが、パッケージのアートワークはもちろん、タイトルまで別物になっているんですよね。でも、中身はしっかりと『タイムボム』なわけで、世界中で佐藤さんのデザインしたゲームが遊ばれているのだなと思うと夢が膨らみますね。
そんな佐藤さんは、パズルゲームが大の得意。
ジーピーさんのブースでは、ウボンゴマスターとして挑戦者と『ウボンゴ3D』の対戦していました。わたしも機会あらば対戦しようと思っていたのですが、けっこう人気企画で、絶えず行列ができていて諦めました。
すこし観戦させていただいたのですが、ほんとうに秒で組み上げていて感心を通り越して、ちょっと気持ち悪さすら覚えました(失礼な……)。
すごろくやさんのブースでは、前回同様に『ザ・キー』シリーズの作品が大々的に取り扱われていました。
今回は中級編ということで会場で購入することで、鍵型のキーホルダーもいただきました。
DMM GAMESさんも出展しており、ボードゲームを原作とするデジタルゲームの展示を行っておりました。
人気のあるデジタルゲームの、ボードゲーム化というのは以前からありましたが、最近はボードゲームからデジタルゲームという流れもあるのですね。
アークライトゲームズさんのブースでは、大人気シリーズ『Kaiju on the Earth - カイジュウ・オン・ジ・アース』シリーズが、大々的に取り扱われていました。さらには新シリーズ『Kaiju on the Earth LEGEND』も発表され、その1作目として『ゴジラ』が登場ということで期待に胸が高まりますね。
また、最初の3作が順調であれば、シリーズ第4弾以降もという話だったらしいですが、無事にゴーサインが降りたらしく、第4弾も年内に詳細発表予定と告知がされていました。
ホビージャパンさんのブースではTRPG『サイバーパンクRED』の展示をされていました。
『サイバーパンク』は未プレイですが、人気のあるオープンワールド系のデジタルゲームとして噂は聞いています。てっきり、それのTRPG版だと思ったのですが、スタッフの方に聞いてみたらTRPGが先だそうですね。驚きました。
ホビージャパンさんは、最近、特に海外のTRPGに力を入れていらっしゃる印象です。
studio OZONさんは「人と人との絆を作ります」という企業理念に基づき、多数の同人マーダーミステリー作品と企業マーダーミステリー作品を網羅しており、非常に活気のある、そして明るく、オープンなブース作りをされていました。写真は企業エリアの作品を紹介しているコーナーですが、6社が名前を連ねています。
DOMINA&イエローサブマリンさんのブースでは新作『BRIGARE』が紹介されていました。
購入したところ描き下ろしの複製色紙をいただきましたので、部屋に飾ろうと思います。
JUGAME STUDIOさんのブースでは新作3種が販売されていました。いつも思いますけれど、ほんとうに見た目からして素敵なゲームですよね、美しいです。
私は落語好きなので『真打』のアップグレードキットを購入させていただきました。
リトルフューチャーさんのブースでは新作カードゲームの他、『東京サイドキック』シリーズをずらりと展開されていました。
協力ゲーム好きとして『東京サイドキック』はいずれ網羅したいという想いがあります。
BakaFire Partyさんの新作は、ポーンさんとのコラボ『鉄人重工』! このインパクト、たまりませんね。
SoLunerGさんが発起人……になるのでしょうか、SoLunerGuildさんのブースは多数のサークルの作品が販売されていました。
上の写真は『FOGSITE』のSoLunerG版とアークライト版。間にゲームマーケット大賞の賞状と盾も展示いただいてありがたい限りです。
ClaGlaさんのブースでは大人気『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』を中心に多数のゲームが販売されていました。
『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』はかなりシリーズも展開され、充実してきましたね。
こちらは、しらたまゲームスさんのブース。私が大好きな『雪割の花』で使えるプロモカードが配布されていて飛びついてしまいました。
久遠堂さんのブースでは新作『ティルナノグを探して』が販売されていました。
以前に遊んだときの感想にも書きましたが、こちら、とても素敵なデザインで、非常によく考えられています。オススメのゲームですので、是非。
デコクトデザインさんでは新作『白と黒でトリテ』を販売されていました。非常に評判がよく早々に売り切れていましたね。ブースでは『リモトランプ大全』のルールPDFにリンクを張ったQRコードも展示されていました。
こちらは、Something Fさんのブース。マーダーミステリー作品を販売されていました。
リアル謎解きゲームマーケット『偉大なる種族の謎』
よだかのレコードさんによる周遊謎解きは、今回も開催されていました。
コロナ対策に伴い、会場内にいられる時間が減ったことに対する配慮で、ゲームの後半は自宅で遊べる形式にしており、今回も遊びやすかったです。
『歯車の塔の探空士』公式謎解きイベント
冒険企画局/クリエイティブAHCさんのブースでは、新作TRPG『歯車の塔の探空士』の発売を記念し、謎解きイベントを開催していました。謎解きキットと会場内で得られる情報を使いながら謎を解き進める周遊謎解きでしたが、特徴的な要素としてはオープニングとエンディングが、表現者集団「座・シトラス」による演劇になっていたことでしょう。全部、拝見させていただきましたが2人の掛け合いによる小粒ながら、味のある作品になっており楽しかったです。
また、しっかりと作り上げられた舞台では『斯くして我は独裁者になれり』の演劇も上演され、これが無料で見られるのはお得以上の何物でもないなと感じました。
ゲムマライブ
前回同様、ゲムマライブと称して会場の一角からは、ずっとライブ配信が行われていました。
前回は、ゆいゆいさんがメインでずっと出張っていましたが、今回はTANSAN朝戸さんと、テンデイズゲームズのタナカマさんがMCのような立ち位置で2日間あわせて14時間も実況しつづけていました。
全番組のなかで、ダントツで良かったのはパクチーさんの担当されていた「マーダーミステリーハンター パクチー長瀬の世界マダミス発見!」ですね。リスナー、カメラマン、取材相手、全方位をパーフェクトに気遣いながら、完璧なトークを繰り広げていました。「向こうからマダミスのにおいがしますね」や「うーん、どれも面白そうですね。決められないので、ぜんぶ買っちゃいましょう。ハント!」と他の出演者と比較して、あきらかにテレビ慣れ(?)していると感じました。
「ゆいゆい&ゆじの ゲムマわらしべ長者2021」「タナカマ あさとの 中古お宝発掘アドベンチャー」「白坂食堂のゲームフルコース選定2021」も、それぞれ味わいがあって面白かったですね。見ていて思ったのですが、私も同人ゲームの知識はわりと自信があるので出演したいなと感じたりしました。
アークライトさんの新作を紹介する「えな りりのアークライト新作ボドゲレポ メイドinゲムマ」と「アークライト国内ボードゲーム制作部 自薦レポートスペシャル!!」は、ちょっと会場の雰囲気が伝わるという点においては良かったのですが、ゲームのボードやコンポーネントをしっかりと見たいという観点からは、やや見にくさを感じました。前半は騒々しい会場のなかから実況して臨場感を見せて、後半は静かなスタジオに場所を移して、ゲームを丁寧に紹介してくれたら嬉しかったなあと感じました。
『終わりから始まるクロニクル』の販売
だいぶ長くなりましたが、最後は、自分の話です。
冒頭にも書きましたが、まどりやの鷹海さんの好意で、ミスボドゲームズ新作『終わりから始まるクロニクル』を委託販売させていただきました。
ブースは会場の隅っこ、マーダーミステリーや正体隠匿系のゲームを販売しているブースの端、みたいな場所でしたが、何人かの方に「今日は、このゲームを買いに来ました!」と声を掛けていただいて、ほんとうにありがたい限りでした。けっこうプレイヤーを選ぶ、とんがったゲームだと思うので「20部も売れれば御の字」と内心では考えていたのですが、その2倍以上の売れ行きで感動です。
足を運んでくださった皆さんに厚く御礼申し上げます。
終わりに
と言うわけで、ゲームマーケット2021春の参加レポートでした。
次回の秋は、11月20日~21日とのことです。次はミスボドゲームズとして出展してみようかなと考えています。よろしくお願いします。