雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ボードゲーム『ネモの戦い』の感想

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 アークライトから日本語版が発売された『ネモの戦い ~海底二万マイルを超えて~』を遊びました。
 大箱でありながら1人用という世にも珍しいボードゲームです。

ゲームの概要

 ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万マイル』及び『神秘の島』をモチーフにした、1人用のボードゲームです
 厳密に言うと、1~4人用ですが、メインのルールが1人用で、2~4人はヴァリアントルールによる対応なので、実質1人専用ボードゲームと言い切ってもいいような気がします。わたしは、ぺこらさんと2人で協力ゲームとして遊びました。

ゲームの感想

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 期待していた作品とは、少し異なっていました。
 イメージしていたのは『アンドールの伝説』や『グルームヘイヴン』のように物語要素のあるキャンペーン型の作品で、用意されたストーリーを読み進めながら、ネモ船長の物語を追体験するものでした。
 類似ゲームは『ロビンソン・クルーソー』でしょうか。いちおうストーリーは用意されていますし、フレーバーは充実していますが、その本質はランダム性の高いゲームであり、ストーリー要素は控え目に感じました
 期待していたものとは異なりましたが、極めて面白かったですし、満足度は高めです。


 言うなれば、超本格派の1人用ゲーム
 従来の1人用ゲームと言えば『ロビンソン漂流記(フライデー)』『オニリム』『シェフィ』のように小箱が多かったです。
 ゲームとしても、ボードや駒を使わない、カード中心のものが多く、どちらかと言うとパズルチックでした。
 一方『ネモの戦い』はと言えば、潜水艦ノーチラスを操縦し、世界中の海を航海し、様々な国の軍艦と戦闘を繰り広げることになります。1人で遊ぶという点を除けば、多人数で遊ぶボードゲームと何ひとつ変わりません。それ故に上述の通り2人で協力ゲームとして遊ぶ、が成立しました。


 初回のプレイは45分で敗北(クリア前にゲーム終了条件を満たしてしまいました)、そして2回目のプレイは2時間でクリアしたものの178点で評価としては大敗北。
 ルールブックを参照しながらのプレイングだったので、ややプレイ時間は長め。慣れればワンプレイ60~90分くらいでしょうか。
 難易度が高めなのは歯ごたえがあって嬉しいですが、ダイスロールによる運要素が強いことが気になりました。個人的には拡大再生産と言うか、ノーチラスを強化して、敵軍艦をなぎ倒しまくりたい気持ちが強いので、ちょっと不完全燃焼です。

おわりに

 ストーリー要素が薄かったのは少し残念です。
 しかし、それ故に何度も遊べますし、ナラティブ系が苦手な根っからのボードゲームファンにとっては好ましいデザインになっていると思います。2~3人で協力ゲームとして遊んでも楽しいと思うので、ひとりでじっくりと遊びつつも、ときどきは仲間と遊びたい、という方にオススメです。