8月28日は、第105回『ミスボド蒲田』でした。
当日、遊んだボードゲームの感想を書きます。
The Search for Planet X
1人から4人用の推理ゲームです。
プレイヤーは惑星Xの探索者となり、盤面のどこに惑星Xが存在するのかを推理します。
すこし前に『アナログゲームマガジン』に『クルード』及びその系譜に列なる推理ゲームに関する記事を書いたところ、我孫子武丸氏から本作をお教えいただき、Twitterで募ったところ、とりのみさんが持っていらっしゃったので遊ばせていただきました。
従来の推理ゲームは、プレイヤーが当てるべき真相となるカードを、デッキからランダムに抜いて、抜いたカードを当てるというものでした。
ランダム性によってリプレイ性は担保されましたが、完全なるランダムは、ときとしてゲームバランスに欠けました。近年、この課題を解決した作品を、わたしは勝手に「次世代型推理ゲーム」と呼んでいますが、本作『The Search for Planet X』は、まさにその代表作になりえると感じました。
本作はデジタル色が強く、プレイにはアプリが必須です。
真相が決まるのもアプリ、プレイの処理に用いるのもアプリ……いっそ、デジタルゲーム化できます。
このデジタル化によって本作は、上述した課題を解決しています。
しかし、本作がまぎれもなくボードゲームと言えるのは、プレイヤー間のインタラクション……とも言える分析があるからです。
たとえば、
表向きの情報では分からないはずなのに、どうしてこのプレイヤーは真相が分かったのだろう?
そう考えて、そのプレイヤーが見てきたであろう情報を推測し、逆算すると自ずと真相が浮かび上がってくるのです。
この、他のプレイヤーの心中を考える、その挙動に注目するという行為は、まさしくリアルに遊ぶボードゲームの魅力と言えます。
この日は、標準モードを2回、上級モードを1回で、計3回も遊んでしまいました。
非常に刺激的で、いくら遊んでも遊び足りない傑作でした。
君のゆるいタロット占いが私を癒してくれるから
推理ゲームの合間を縫うようにして、クラウドファウンディングで支援した、ヤブウチリョウコさんの新作『君のゆるいタロット占いが私を癒してくれるから』を遊びました。
親プレイヤーの悩みに対して、タロットを使って大喜利的に解決方法を、面白おかしく示唆するゲームです。
けっこうプレイヤー適性が問われるので「どうかな……?」と思いましたが、幸いなことに盛り上がりましたし、タロット好きが次々と集まり、プレイヤーがどんどん増え、最終的に8人くらいで遊びました。
ゆるく遊ぼうと思って、タロットカードが持っている意味合いから、なるべく離れようとプレイングしました。
たとえば、
「王になりたい」というあなたの願い、それは6時間後に叶うでしょう。この「運命の輪」のようにも見える「時計」をご覧ください。現在時刻は6時、あなたはここにいます。しかし、6時間後となる12時の位置を見ると、あなたは王になっています。王になるのはかんたんです、6時間、待てばいいのです。これが、カードからのメッセージです
のような感じです。
意外に盛り上がったのは、しばらくは持ち歩いて、もう少し遊ぶことにします。
終わりに
この日のランチは、まほろ苑で牡蠣ラーメン。
前回訪問時は売り切れ済みだったのでリベンジでした。美味しかったですね。