雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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スペースオペラADVシリーズの第2弾『ABYSS II 帝王の涙』の感想


 ハミングバードソフトが1985年に発売したADV『ABYSS II 帝王の涙』を遊びました。
 わたしが遊んだのはプロジェクトEGGから配信されている、PC-8801版です。

ゲームの概要

 全作『ABYSS』と同じくモズ・シバットが、宇宙を股にかけて大冒険を繰り広げるというストーリー。
 本作は、ふとしたキッカケから首筋に小型爆弾を埋め込まれてしまったモズが、「帝王の涙」という伝説の兵器を探します。
 システムはコマンド入力方式ですが、カナ入力にも対応しており、英語でも日本語でもコマンドを受け付けてくれるのが魅力です

ゲームの感想

 ゲームを起動すると、まっさきに流れるのがアントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』。
 ホバーカーに腰掛けるモズが、タバコの煙をくゆらせるアニメーションも相まって壮大なイメージです。連続してレトロゲームを遊ぶと、感性が古くなるのか、BGMとアニメーションがつくだけで、すごい演出だと感動できます


 カナ入力が可能になったこともあり、難易度はより下がった印象でした。
 また、前作は記憶喪失という状況に加えて、囚われの身だったので緊迫感がありましたが、今回は首に小型爆弾が仕掛けられているとは言え、地に足のついた調査ができたので、落ち着いてプレイできました。


 本作の魅力は、なんと言ってもヒロインの存在でしょう。
 可愛らしい娘が現れたと思ったら、まさかのロボットで、しかも名前を与えられるなんて、グッと来るポイントが多すぎます
 帝王の涙の正体が明かされる終盤の展開は劇的で、エンディングも素晴らしかったです。

終わりに

 ストーリーがたいへん素晴らしく遊べて良かったタイトルです
 展開も好みでしたし、ロボットに名前を与えることができ、それがそのままコマンドになるという仕掛けも体験感に貢献しています。
 第3弾はリリースされていないのが残念ですね。