雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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将軍になって大軍を指揮する『キングダム 盤上大戦』の感想


 ジーピーから発売された『キングダム』とコラボしたボードゲーム『キングダム 盤上大戦』を遊びました。
 2人対戦型のゲームです。

ゲームの概要

 プレイヤーは将軍となり、敵軍と戦います。
 兵同士を結集することで武力を増強し、武将の特殊能力を用い、ときには作戦カードを用いて戦況をひっくり返します。

ゲームの感想

 各武将が特殊能力を持っていることと、作戦カードが存在することから、特殊能力ありの将棋亜種と捉えていましたが、実際に遊んでみると、想像していたよりもアブストラクト度が高く、際立った能力よりも盤面におけるプレイングの方が重視されていると感じました。
 女流棋士の北尾まどかさんと共同開発ということもあって将棋のイメージが強めでしたが、どちらかと言うと簡易ウォーゲームという印象を受けました(と言っても、ウォーゲームに対しては造詣が深くないので、ただの感覚ですけれど)。


 最大の魅力は、コマをスタックできることでしょう。
 ゲーム内では「兵の結集」と表現されていますが、コマを重ねて配置することでその武力を高めて、より武力数の高いコマでなら、武力数の低いコマを一方的に倒すことができます。
 また、武将の助力を得たり、側面や背後から攻撃することで、武力が底上げされることがあります。どのようにコマを動かして、どう盤面=戦場を構築するかという思考が試されます。


『キングダム』では各武将が本能型と知略型とに分けられ、それぞれの特性に応じた戦争を繰り広げますが、まさに本能型として戦うか、知略型として策を練るかがゲームとして再現されており楽しかったです

終わりに

 コラボ作品ですし、一見して特殊能力系将棋と見えますが、食わず嫌いせずに遊んでみる価値はおおいにあります。
 2人用対戦ゲームが好きな方はもちろん、ゲームデザインに関心のある方にも、ぜひ触れていただきたいタイトルです。