雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

2022年12月に遊んだり触れたりしたもの


 皆さん、こんにちは。秋山です。
 ご無沙汰しています。
 2017年6月にブログの毎日更新を始めてから、原則1記事1作品紹介というスタイルで続けてきました。
 昨年末まではそのスタイルを踏襲していましたが、年が明けて、ブログの更新欲が減退しているうちに書かなければならない感想数が50作ほどになってしまいました。最近、私生活にも変化があって、従来と同じ分の時間をブログに費やせなくなってきたので、今後は月に1回、まとめて感想を書くことにします。そう、月記です。

米光一成のゲームづくり道場「2022年、何が面白かったか雑談する会」

 Zoomで集まったメンバーが、お互いに5分程度で面白かった作品をプレゼンしあう会。私はJOKER PROJECTさんの『雨が上がるまでに』『煙が消えるまでに』を紹介しました。
 他の方の発表で面白そうだと感じたのは『Calling Card: An Immersive Murder Mystery Escape Game』『ダイレクトロード』
Calling Card: An Immersive Murder Mystery Escape Game

カフーツ


 協力してお題の達成を目指すミッション型の協力ゲーム。
『ザ・クルー』は協力型トリックテイキングでしたが、こちらは協力型ウノといった趣きです。最高難易度は運にも恵まれる必要があり、つい何度も遊びたくなります。

相模大野ゲーム会(12月11日)


『スピリットアイランド』、『あいうえバトル』、『コンプレット』、『フラフー!』を遊ばせていただきました。
 シナリオ型の協力ゲーム『スピリットアイランド』はタワーディフェンス要素があって面白かったですね。今回は単発のプレイということで、シナリオなしで遊びましたが、購入して全シナリオ踏破したくなります。どうやら完売済みでプレミア価格がついてしまっているようなので再販を望むばかりですね。

『フラフー!』は正統派小箱カードゲームでした。こういう小箱は大好きです。

第6回ミスボド本厚木(12月17日)


『BIRTH or BURST』、『宝石の煌きデュエル』、『ぼくの構築』、『カメレオンの定義』、『アルカノロヅィ』を遊ばせていただきました。
 協力してペンギンの孵化を目指す『BIRTH or BURST』は、空創Labさんのゲームマーケット2022秋の新作で気になっていたゲーム。最低プレイ人数が3人からだったのでスルーしていましたが、ここで遊べて良かったです。
 最大の6人で遊びましたが、ちょっと運要素が高かったかなという印象です。暖かくしすぎず、冷たくしすぎず、ちょうどよいバランスを狙いつづけなければならないのですが、コミュニケーションの制限がきつくクリアは絶望的に感じました。もう少し緩くするか、3~4人でないと勝利には至れなさそうです。

『宝石の煌きデュエル』は、とても面白かったです。
 通常の『宝石の煌き』と異なり、宝石チップをボードから確保していくのですが、ある種、陣取り的な要素があって、効率的に取れないのが悩ましいです。元々の『宝石の煌き』は『ドミニオン』と同じく、ゲーム開始時の状況を見て、自分の方針を決め、後は微調整をしながら走り抜ける感覚ですが『宝石の煌きデュエル』はゲーム中のプレイングで細かいテクニックが求められる感覚です。こちらの方が好みです。

『ぼくの構築』は、よっけ亭さんのゲームマーケット2022秋の新作。
 ドラフトとバッグビルドを組み合わせたメカニクスで、非常に馴染み深いプレイ感であるだけに、どうして今まで類似のゲームがなかったのか不思議です。ある種の盲点でしょうか。無骨なデザインからは想像できないほどゲーマー好みなので、もっと多くの方に遊んでいただきたいですね。

『カメレオンの定義』を3人プレイで遊びました。
 2人のときも充分に面白かったですが、やっぱり複数人の方が驚きの展開を迎えることがあって派手で良いですね。

『アルカノロヅィ』も3人、そして4人でも遊びました。
 改めて遊びましたが、これは素晴らしいですね。短い時間でインストできて、遊びごたえもあって、失敗してもすぐに「もう1回やりましょう!」と言える。素晴らしい。

爆弾製造工場の忘れられない1日


 よだかのレコードさんのドラマチック謎解きゲーム『爆弾製造工場の忘れられない1日』ホール型ですけれど、小型のルーム型のような面白味があって良かったです。
 小道具が細かいところまで作り込まれていて、ほんとうに工場勤務になったような気分を味わえました。

Giant Octopus


「Dramatic Escape Japan 2022」の予選大会公演として制作された制限時間60分のルーム型脱出『Giant Octopus』。
 よだかのレコードさんのルーム型と言えば、なぞともカフェで遊ぶことができた制限時間765秒のもので、制限時間60分のしっかりとしたものは初めてではないでしょうか。しっかりと作り込まれた内装に、迫力のある演出で「これぞルーム型!」を楽しむことができました。

チャーターストーン

『サイズ -大鎌戦役-』や『ワイナリーの四季』で知られるジェイミー・ステグマイアーによるレガシー系のワーカープレイスメントゲーム『チャーターストーン』。
 その存在を知ったときは「こんなの絶対に面白いはず!」と思いましたが、その後の評判を耳にする機会が少なく、BGGでの評価もトップ500以内という、微妙に微妙なライン。
 物は試しの精神で購入、ふたりで全12ゲームを、17時間かけて完走しました。
 結論としては17時間を掛けるほどのゲームではなかったかな、という印象です。
 面白いは面白いでした。ゲームが進む度にワーカーが追加され、プレイスが追加され、ゲームとしての幅が広がるのは面白かったです。しかし、それはゆるやかな変化であり、ゲームそのものが劇的に変化するようなものではありませんでした。

欲望のダイヤモンド


 大坂にある体験型シネマ、スタジオエスケープ初訪問しました。
 遊んだのは『欲望のダイヤモンド』と『女王と国のために』どちらも最高の体験でした。

 先に遊んだのは『欲望のダイヤモンド』。遊びはじめる前の案内で「映画の世界に入り込むような体験」ですと言われましたが、まさしくその通りでした。プレイヤーが作品内世界に入り込む感覚、没入感、小道具のこだわりっぷりという観点で言えば、日本随一のレベルではないでしょうか。感動しました。

女王と国のために


 直前に遊んだ『欲望のダイヤモンド』が面白かったので、こちらの『女王と国のために』も期待したのですが、いやはや傑作でした。
 謎解きの難易度としては『欲望のダイヤモンド』の方が優るように感じましたが、体験感という観点で言えば、圧倒的にこちらです。まさしく体験型シネマでした。

10分間脱出ゲーム「遺跡編」


 時解 eScape cafe 法善寺店では10分間脱出ゲームと称して、予約無しで遊ぶことができる極小のルーム型謎解きが用意されていました。
「牢屋編」「遺跡編」「ホラー編」の3種類が用意されており、牢屋編は初心者向けの難易度、ホラー編は怖そう、ということで遺跡編を遊ばせていただきました。結果的には5分以上を残して余裕のクリア。
 いつでも気軽に謎解きを楽しめる形態は良いですね。

驚き物件からの脱出


 法善寺店を辞した後、なんば店に足を伸ばし、遊ばせていただいたのは『驚き物件からの脱出』
 時解さんらしいスタイルでありながら、その名の通り、ちょっとびっくりな展開まで文字通り驚きました。

牢屋からの脱獄


 この日の最後は、なんば店のルーム型『牢屋からの脱獄』でした。
 実際に手錠をつけられ、両手を拘束されるところから始まるタイプの脱出で、最初こそフラストレーションを感じましたが、途中からはのびのび脱出を楽しめて良かったです。

ジェリージェリー酒場 梅田お初天神店


 大阪にオープンした『ジェリージェリー酒場』に行ってきました。
 ボードゲームカフェならぬボードゲーム酒場ということで、わくわくしましたけれど、お酒のメニューが豊富であること以外は、概ねボードゲームカフェでした。

 Hammer Worksさんのゲームマーケット2022秋の新作『お気に召すといいのですが』を遊ばせていただきました。
 切り口は面白いと感じましたが、実際のプレイングの中で他プレイヤとの駆け引きを感じることはできなかったです。

 前々から遊びたいと思っていたものの機会に恵まれていなかったハレルヤロックボーイさんのゲームマーケット2019秋の作品『四畳半ペーパー賽系』を遊ばせていただきました。ゲームとしても面白かったですし、四畳半という空間に学生生活の思い出を詰め込むというフレーバーも良かったですね。

 久しぶりに『タギロン』を遊びましたが、お酒をだいぶ飲んだ後だったので、ボロボロでした。

 最後は『エモラン』
 いわゆるワード系に含まれるゲームですが、プレイヤの価値観が表出するので、はじめましたの方や、仲良くなりたい方と遊ぶのにけっこう向いていると感じます。

デンキュー


 年末の時解 eScape cafeさんは、訪問者にとっては休みに入った後だけれど、店舗さんにとっては平日なので、平日限定のカフェ謎を遊ぶことができてラッキーでした。
 最初に遊んだのは、かえりみち工房さんの『デンキュー』。以前に『ロッキュー』を遊んで面白かったので、ずっと遊びたいと思っていました。クリアに要した時間はノーヒントで30分、箱を開けまくるという楽しい体験ができました。

ガネーシャ箱


 続いてかえりみち工房さんの非言語の箱なぞ第3弾『ガネーシャ箱』
『ロッキュー』や『デンキュー』とは一線を画す、異様な佇まいで、気合いを入れて臨みましたが、結果的にはノーヒントで10分。ちょっとボリューム的に物足りなかったです。

本の中の小さな宇宙


『デンキュー』と『ガネーシャ箱』をテンポよくクリアしたところ、お店の方から「これは歯ごたえがあります!」とオススメいただいたのがラジエルさんの『本の中の小さな宇宙』
 クリアに要した時間は1時間20分。実際に手を動かして、テーブル上に様々なものを作り上げるカフェ謎感に、ストーリー要素が加わることで、かなり重厚な体験ができました。

マダム・ルクレールの交霊会


 セントレジスホテル大阪の一室で開催される、スタジオエスケープさんの『マダム・ルクレールの交霊会』を遊びました。
 会場が専門の店舗ではなく、ホテルの一室なので、当初は期待値が低かったです。しかし『欲望のダイヤモンド』と『女王と国のために』があまりに面白かったので、即座に予約を入れました。
 場所が場所なので、店舗での2作ほどの空間的な驚きはありませんでしたが、その分、ストーリー的な要素が強く、謎解きだけでなくミステリーやホラーとしての楽しみがあったのも良かったです。

ラビリンス


 タンブルウィードさんの持ち帰り謎『ラビリンス』を遊びました。
 クリアに要した時間は90分、まさしく迷宮を右往左往する感覚を味わいました。タンブルウィードさんの持ち帰り謎は、外れがないですね。

雪降る街と2人目の証人


 2022年最後の体験は、すゞひ企画さんの演劇×体験型ミステリー『雪降る街と2人目の証人』でした。
 大晦日という本来は自宅でゆっくりしたい日程でしたが、一年の最後を締めくくるのにうってつけな素晴らしい最高でした。

終わりに

 長くなりましたが、以上、2022年12月に遊んだり触れたりしたものです。
 ボードゲーム、謎解き、各種イベント、ごった煮ですが、これはこれで面白いですね。
 次回、2023年1月に遊んだり触れたりしたもの……の前に、2022年のベスト系の記事を書く予定です。もう2023年も6分の1が終わりつつあるというのに……!