雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

2023年2月に遊んだり触れたりしたもの


 皆さん、こんにちは。秋山です。
 2月に遊んだり触れたりしたものを振り返ります。

ミュージアムサスペクツ

 すごろくやさんが日本語版をリリースした、消去法で犯人を探す推理ゲーム『ミュージアムサスペクツ』を遊びました。

FortKnoxBox

 EscapeWeltシリーズの『Fort Knox Box』を遊びました。が、今ひとつでしたね……。

鳥獣戯画謎、かわうそ謎

 TokiTokiさんの店舗でいただいたポストカードサイズの持ち帰り謎。
 一枚謎と見せかけて、どちらも一捻りが効いていて楽しめました。

ラブレター10周年記念版

 カナイセイジさんの名作『ラブレター』の10周年記念版を遊びました。
 全17種の拡張やバージョン違いが収録されており、繰り返し楽しむことができます。

Aiオートプシー

 イラストを見て死因を推理するアナログ推理ゲーム『Aiオートプシー』
 アイコンとカードの情報を組み合わせることで、死体の調査が可能で、それによって見えていなかった死因が見えてくるのが面白いです。

ごいた東京支部例会(2023/2/6)

 コロナ以降、足が遠ざかってしまっていた能登ごいた保存会の東京支部例会に参加しました。
『ごいた』自体、久しぶりでしたが、やっぱり竹駒を使って遊ぶのは良いものですね。

劇場版 呪術廻戦 0

 五条悟を主人公とする過去編と虎杖悠仁が主人公の本編の、ちょうど中間で気になっていた時間軸の話『劇場版 呪術廻戦 0』
 映画の尺的にもちょうどいい感じで、肩の力を抜いて気楽に楽しめました。

竜とそばかすの姫

 前作『未来のミライ』で細田守監督に対する期待値が底辺に達したので、『竜とそばかすの姫』は今までスルーしていましたが、問題なく楽しめました。
『美女と野獣』の現代SF的な解釈に、歌い手や配信などの要素も含めつつ、物語としてもしっかり構築されています。終盤の盛り上がりは、やや控えめに感じましたが、完成度が高く、近年の細田守作品のなかではベストだと感じました。

深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』

 多重解決物と呼ばれるジャンルの作品が読みたいと思って、手に取りました深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』
 戸梶圭太『自殺自由法』を連想させるキッチュな描写は、好みから外れましたが、エンターテイメントであることに振り切った姿勢は素晴らしいですし、ミステリとしては大いに楽しめました。

シン・ウルトラマン

 傑作。
 ウルトラマンに対する思い入れが少なく『シン・ウルトラマン』はいいかと見送ってしまっていましたが、非常に良質なSFで満足しました。

第8回ミスボド本厚木

ゲームオブチップス

マネー

トランプトリックゲーム

 久しぶりに遊びましたけれど、大局観が求められる良いトリックテイキングゲームですね。『トランプトリックゲーム』好きです。

ブクブク

 こちらも久しぶりに遊びましたけれど、よく出来ていますね。
『ブクブク』は途中で終えがちですけれど、ちゃんと最後まで遊びきってこそですね。

アクワイア

 長方形ではなく、正方形のボードの版を遊びました『アクワイア』
 この版は3人目までは配給が得られるとのことで、いっちょ噛みが有効なので、気楽に遊べて良いですね。

プロメア

『グレンラガン』や『キルラキル』と同レベルの作品を、たった111分にギュギュギューっと詰め込んだ『プロメア』、アニメ1クールを見終えたような充実感でした。

プロメア

プロメア

  • 古田新太
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メメント

 クリストファー・ノーラン監督による初期作『メメント』
 傑作、と言って差し支えないでしょう。人生のベスト映画に挙げるひとがいるのも納得の作品でした。2回、見ました。

第43回相模大野ゲーム会

ホイルドッホ

アルヴィウム

 プレイヤーそれぞれが異なる色の、色鉛筆を使ってシートを回しながら遊ぶ紙ペンゲーム、フダコマゲームズさんの『アルヴィウム』
 共存共栄が大事な要素で、他プレイヤーをうまいこと操ったり、相乗りしたりするのが面白いです。

オールインオール

 プレイヤー同士の足の引っ張り合いだったり、キングメーカー問題だったり、運要素高めのバーストだったり、時代を感じさせるデザインのカードゲーム『オールインオール』
 でも、たまには、こういうのも良いものですね。

だるまあつめ

 気軽に遊ぶことができるバーストゲーム『だるまあつめ』
 正方形のカードは、ちょっとシャッフルしにくいですけれど、雰囲気があって良いですね。

アニミズム

『アルヴィウム』と同じく、シートをプレイヤー間で回しながら書き込んでいくタイプの紙ペンゲーム『アニミズム』
 中量級の紙ペンゲームとして得難い重さでしたが、得点に至るデザインがやや直感的でなく、甘さを感じました。

ツクルテン

ダンケルク

 クリストファー・ノーラン監督の作品だったので、身構えてしまいましたが、『ダンケルク』けっこう正統派な戦争映画でした。

ダンケルク(字幕版)

ダンケルク(字幕版)

  • フィン・ホワイトヘッド
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謎解きはモーニングの前に~凸凹探偵事件簿~

 きとりさんによる2人用マーダーミステリー『謎解きはモーニングの前に~凸凹探偵事件簿~』を遊びました。
 ライトに遊べる協力型で、気軽に楽しめました。

方丈貴恵『時空旅行者の砂時計』

 第29回鮎川哲也賞受賞作、方丈貴恵『時空旅行者の砂時計』。タイムトラベルが実在する特殊設定物。
 山奥の富豪一家が一族皆殺しの呪いにあって、見立て殺人でひとりまたひとりと殺されていく……というてんこ盛りな設定に反して、物語運びそれ自体は落ち着いていて、前半は今ひとつ乗り切れませんでした。が、中盤からは、一気に物語に転がり始め、SF要素含めて楽しく読めました。

ラムの泉とダンジョン

「夫婦ふたりで制作した」という点が好ましく感じて、2022年1月のサービス開始当初から、ずっとプレイし続けていた放置系RPG『ラムの泉とダンジョン』
 1年以上、ほとんど課金せず続けていましたが、ついにクリアしました。

紺野天龍『神薙虚無最後の事件』

 多重解決物が読みたくて手に取りました、紺野天龍『神薙虚無最後の事件』
 メフィスト賞に応募されたり、第29回鮎川哲也賞最終候補になった作品を全面的に改稿した作品とのこと。メフィスト賞受賞作ではないけれど、そうであってもおかしくないケレン味とライトさがあって好み。

テルマエ・ロマエ

 阿部寛の違和感のなさたるや凄まじいことですね『テルマエ・ロマエ』
 前半はギャグ調でしたが、後半は一気にSFの様相を呈してきて面白かったです。

早坂吝『アリス・ザ・ワンダーキラー: 少女探偵殺人事件』

 早坂吝のミステリが読みたいと思って、文庫化されていて手に取りやすかったので『アリス・ザ・ワンダーキラー: 少女探偵殺人事件』を読みました。
 タイトルの通り『不思議の国のアリス』をモチーフとしており、トリッキーな世界観にキッチュなキャラクター多めでしたが、なぜか爽快感のある明るさで楽しく読めました。

雨穴『変な家』

 変な間取りを持つ変な家の真相を探るWeb記事を書籍化した作品、雨穴『変な家』
 どう書籍化したのかと思ったけれど、なんとWeb記事部分は序章に過ぎず、その背景には壮大な物語が潜んでいたという形式。角川ホラー文庫好きな方にオススメしたいですね。

変な家

変な家

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ステラノモノリス

 ポーンさんによるTCG感のある対戦型カードゲーム『ステラノモノリス』
 ボルテージを上げることで、高コストのカードがプレイできるようになるところ『ハースストーン』のプレイ感があります。

第42回『トランプ勉強会』

フレンチタロット

 タロットカードを用いたトリックテイキング。『フレンチタロット』はタロットで遊べるゲームの中では定番のひとつ。

バベル

 ロバート・アボットのトランプゲーム『バベル』
 リアルタイムにカードを交換しながら、ポーカーの役作りを目指すゲーム。さすがに時代を感じますね。

500ラミー

 傑作。
 2人用のラミー系のゲーム『500ラミー』
 通常のラミー系は捨て札のいちばん上のカードだけ拾えますが、この『500ラミー』は拾えるカードであれば、それ以降のすべてのカードを拾うことができます。派手な展開になることもあり非常に面白いです。

斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』

 初斜線堂有紀です『楽園とは探偵の不在なり』
 人を2人殺したら自分も死ぬ、という数ある特殊設定ミステリの中でも、特に際立った特殊設定です。
 ほんとうに、こんなシチュエーションになったら社会はどうなってしまうのか、という思考実験みたいな面もありました。余韻が残る結末が好みですね。

オルトレー

 アントワーヌ・ボウザとジョン・グランフによるキャンペーン型の協力ゲーム『オルトレー』
 5時間半かけて全シナリオを遊び尽くしました。

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ パンデミックシステムゲーム

 パンデミックシステムで協力ゲームとした『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』
 テーマはスター・ウォーズだけれど、やることはいつもの『パンデミック』でしょ? と思ったら、けっこうRPGっぽくて興味深く感じました。

真紅のアンティーク

 グループSNEさんによる協力型のアナログ推理ゲーム『真紅のアンティーク』
 じっくりと推理に取り組めるのが良いですね、24点となかなかの結果でした。

Jミステリー2022 SPRING

 6名のミステリ作家による短編アンソロジー『Jミステリー2022 SPRING』
 東野圭吾はさすがの安定感としか言いようがないですね。好みは今村昌弘と織守きょうやで、芹沢央は収穫でした。

アラクノワール

 ダイス目に従って、自分のシートに線を書き足して、蜘蛛の巣を張って、効率的に虫を確保することを目指す紙ペンゲーム『アラクノワール』
 パズルチックなプレイ感が好みです。

ヒイヅル

 ループ型協力ゲーム『ヒイヅル』。死に戻りながらあまりに強いラスボスを倒すRPG感が楽しかったです。

春を愛する人は

 2人用推理ゲーム『春を愛する人は』
 議論を交わしながら真相を突き止めていくのが面白かったです。

終わりに

 2月はとにかく映画を見て、本を読んだ1ヶ月でした。
 記憶に残っているボードゲームは『オルトレー』ですね。大箱は遊びごたえがありますね。