雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

ゴーンお前だったのか『ゴーンぎつね』の感想


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 タルトゲームズさんのゲームマーケット2018秋の新作『ゴーンぎつね』を遊びました。
 4人専用のふしぎな味わいのトリックテイキングです。

ゲームマーケットでのこと

 デザイナのカズマさんは、ブルームーン仲間で、ごいた喫茶マーブルのブルームーン会で、よく一緒に遊びます。カズマさんは第5回『ブルームーン・レジェンド日本選手権』のチャンピオンであり、攻略本『ブルームーン・マスターズ』の著者でもあります。
 ゲームマーケット新作は『ラミーファイブ』というミニマルデザインなカードゲームで、『シャンチー麻雀』をアレンジしたもの。
 1日目に挨拶に訪問したら『ゴーンぎつね』の説明を受けて「面白そう!」と思ったのですが「1日目分は完売したので、また明日、来てください」と言われ、翌日は売り切れないうちに意気揚々と買いに行ったのであります。

カルロス・ゴーンという人物について

 ゴーン氏、逮捕のニュースを聞いた瞬間に思ったのは「信じられない! なにかの間違いでは?」でしたが、その後の続報を聞くにつれ「ゴーン氏も、人間だったのか……」と、ややショックを覚えました。
 辣腕だと思いますし、三菱自動車への対応については、正直いかがなものかと思わないでもないですが、それでも日産の立て直しは疑いようのない実績ですし、優れた経営者だと思っていただけに残念でなりません。
 それはそうと、こういう社会風刺的なゲームは嫌いではありません。

プレイの感想

 ルールを読んだだけでは、どういうゲームかは、ちょっとよく分かりませんでしたが、とんがり感はあって、ひょっとしたら傑作なのでは? という印象でした。
 ミスボド蒲田の終わり間際、落ち着いてきたタイミングでトリックテイキングに慣れているメンバーに声をかけ、基本ルールだけ遊んでみました。


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 率直な感想としては、ディベロップメント不足ですね
 処理が煩雑なわりに予定調和的にゲームが進み、プレイ済みのカードを記憶したり、読み合って最適なカードをプレイして得た点数に対して、最後までプレイできずに残ってしまったカードを、たまたま勝った方が総取りして勝利……という大味なところがありました。
「あれー、おっかしいなあ!?」
 と、思いました。
 ルールを読んだときは、あんなに面白そうだったのに、どうしてこうなってしまうのでしょう。ここらへん、ゲームデザインの難しさかもしれませんね。光るものはあるはずなのに、光らないみたいな


 とは言え、ゴーン氏逮捕のニュースから1週間で考え、ゲームマーケットに間に合わせたことを考えると、テストプレイも不充分ですし、ディベロップメント不足は、仕方ありません。最新の社会風刺を、ゲームという形で遊べたという体験にこそ価値があると考えるべきでしょう。

終わりに

 上述の通り、光るところはあるので、研磨すれば良いゲームになるのではという印象です。
 ゲームマーケットに対しては、別に完成されたゲームだけを求めているわけではないので、こういうチャレンジングな作品が、もっといっぱい出て、その中から良さそうなものを精錬し、ちゃんとしたゲームに仕上げていくというのも悪くないのではと思います。