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大塚英志『物語の体操』「第一講 本当は誰にでも小説は書けるということ」

1:新人賞に応募しようとしたことがある。
2:「あなたの原稿を本にします」という広告が気になる。
3:小説家養成コースのある専門学校にうっかり入学してしまった。
 にもかかわらず、実は一度も小説を書ききったことがない。

 氏が言うには、本当は誰にでも小説は書けるのだけれど、大抵の人はいきなり小説を書き出そうとする。それはスポーツに例えると、いきなり試合に出るようなこと。それでは勝ちようがないから、基礎訓練……筋トレが必要だと言う。それが、物語の体操。
 第一講では、その体操の方法として、カード方式が挙げられている。これは、大塚氏原作『聖痕のジョカ』という作品に出てくるルーンが描かれたカードを使うもので、カードには意志・清楚・理性・秩序・知恵・誓約・善良・節度・至誠・生命・寛容・解放・調和・創造・信頼・公式・変化・結合・厳格・勇気・幸運・庇護・治療・慈愛、以上24種類のマークが描かれている。これを、
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■■■■
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 こういう順番にならべ、この■に位置するカードがそれぞれ、主人公の現在・主人公の近い未来・主人公の過去・援助者・敵対者・結末を意味する。後は並べられたカードを眺めやりながら、なんとなく物語を考え、そのプロットを簡単に作る。これをひたすら繰り返すことが、すなわち体操になると言う。
 第一講の終わりで、氏は課題としてプロットを100個作ってきなさいと書いてあるのだが、これはやった人いるのだろうか。とりあえず、コンビニでカードを拡大コピーし、厚紙に貼り付けたので自分は何回か飽きるまで暇潰しにやるのも悪くないかな、と。