
- 作者: 山川進,よし☆ヲ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
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特筆しておきたいことがある、脇役の加賀雅弥である。この手の学園物には必ずいる、主人公の唯一の男友達なのだが、こいつがもう輝きまくっているのだ。どれくらい輝いているかと言うと、『CROSS†CHANNEL』の桜庭浩ぐらい。ライトノベル史上、ここまで友情に静かに熱い“親友”がいただろうか。
http://review.kairou.com/?eid=620818
以下は感想リンク。例の如く「その発想はなかった!」と新しい視点を提供してくれる感想や、作品の立ち位置が分かるようなエントリを挙げています。特にこの作品の場合、最後にミステリ的な仕掛けが施されていて、それに対して分析を試みようとしているのを入れたりしました。
ここまでひどいとは思わなかった、というのが正直な感想です。
http://d.hatena.ne.jp/USA3/20070529
本気か演技かわからない日常の中で、きっかけになる事件もないのに、毎日話してるだけで何となく好き合ってしまう二人、というのが妙にリアルでした。
http://d.hatena.ne.jp/yomimaru/20070530
悪趣味だなぁ。
http://d.hatena.ne.jp/miyakomiti/20070603
途中までは、恐ろしく普通の学園ラブコメだったわけです。学校の設定が特殊で変な人も多いけど、はて、なにゆえこれで金賞か、と思ったほどでしたが。
あと無駄に登場人物が多い。冒頭に出てくる二人はいらない。生徒会長もいらない。無駄が多すぎる。
http://d.hatena.ne.jp/iris6462/20070605
キャラ紹介を見れば「ある男の子と、ある女の子が互いに好意を寄せているけど、素直になれない」のは分かる。
けど、小説本編から、そう伝わってくるシーンが殆ど無い。終盤で唐突に、互いが好きあっているっぽいことが明らかになるのは、なんだかなあ。
そらまあそのないまぜになった感情がこの話の醍醐味だろうからある程度は意図してぼかしたのかもしれないし,熱いラストも嫌いじゃないけど,これだけややこしい話をまとめようというならもっと理系的に詰めてほしかったなあ,というのが個人的感想.
http://d.hatena.ne.jp/kanadai/20070605
どんでん返しの部分の伏線はあからさま過ぎるため、かなり早くから真相に気付いてしまいそういう意味では肩透かしを食らいました。
http://d.hatena.ne.jp/a-park/20070702
が、歌劇学園の特殊すぎる環境と類型から半歩ずれたキャラ造形がコメディとしては中々秀逸で途中で飽きは来ず。
「アドリブタイム」とかホント最高だと思う。
正直、ありきたりというか意図的にベタな展開を遣ってるんですが、クラス単位でドラマを撮影して実践を伴った育成を行う歌劇学園の生徒達は文字通り「役者揃い」。その設定のエッセンス入れるだけでこれだけ広がりが出るのかと勉強になる話でした。
http://www.ktrmagician.com/archives/2007/07/post_288.html
じつはこの作、スーパーダッシュ小説大賞の二次選考で落ちているのですが(タイトルもペンネームもそのまんまですから、まちがいないと思います)、その作品がガガガで賞を取ったということで、単純に作品のおもしろさ以外のところにも興味があります(南野も同じようなことをやって、ガガガでは一次落ちしたのでなおさらです)。
http://blog.goo.ne.jp/3na3no/e/9a54fca5301a331ff5d9151dee9e573a