雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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オムニバスノベルゲーム『PNOS』のご紹介、その2、世界観編

 2011年12月31日、冬コミ3日目、東プ51a「雲上回廊」にて、最新作『PNOS』を頒布致します。
 と、言うわけで紹介記事の2回目です。今回は世界観について説明します。
PNOS

100年後の世界について

 物語の舞台となるのは、現代から、ざっくり100年後という未来です。
 2020年にある事件が起こり、地球の自転が一瞬だけ止まり、そのときから吹き続けている風によって、人々は自由に暮らせなくなっています。生き残った人々は、巨大なシェルターを作って、吹き寄せてくる風を物理的に遮断したり、あるいは呪術的な仕掛けをほどこして風を避けたりして生活しています。
 せかいは物理的に、論理的に分断されバラバラになったわけです。EUは手を結ぶことを止めて欧州諸国に逆戻りして、USAはアラスカ州ハワイ州を失って、四十八の独立した州の集まりになりました。

100年後の日本について

 もちろん日本も、もはやひとつの国ではなくなり、四十八の独立した都道府県からなる列島になっています。たとえば静岡県では浅間神社コノハナノサクヤヒメを降ろして富士山を活火山として甦らせて、火のちからで風を吹き返していますし、島根県ではヤマタノオロチを呼び覚まして、竜のちからで風を避けています。
 そんな感じで、神々や竜といった幻想上の存在が、当たり前に現実に存在するようになって、100年が経った今日この頃……が物語の舞台となります。

100年後の東京について

 魑魅魍魎が跋扈するようになった日本において、東京都は、比較的まともな感じです。電力やガスといったインフラはふつうに生きていて、政治経済も、それなりに機能しています。まあ、現実世界の延長線上と言えるでしょう。
 ただひとつ違うのは、日が暮れると新宿や渋谷といった主要な都市の上空に「迷宮」と呼ばれる謎の異世界が現れるようになったことです。
 紫黒色の脈動する球体「迷宮」は現れると、どんどん膨らんでいって都市を飲み込み、そこに生きている人々を飲み込み、現実世界を解体してデタラメに再構築したような「迷宮」を構成します。
「迷宮」は朝日が差し込むと、さっと消えるので、まあ、一夜の夢みたいなものです。

迷宮について

「迷宮」は金属を忌避します。
 眼鏡や腕時計といった金属を身につけたまま「迷宮」に飲み込まれると、壁の中に送り込まれて即死します。では、金属を身につけていなかった場合は、どうかと言うと、再構築されて迷宮化した東京に降り立つことになります。
 迷宮化した東京は、いわゆるRPGで言うところのダンジョンです。スライムやゴブリンといったモンスターが歩き回っていて、たいへん危険です。うかつに遭遇すると、鉄砲や刀剣を持ち込めない人間は、あっさり倒されてしまいます。

光圀について

 そんな感じで非常に暮らしにくくなった東京ですが、そこを中和する存在もいます。それが、夜な夜な「迷宮」が現れるようになった東京において、台頭してきた光圀という企業です。
 元々は、三菱商事三井物産と競合するような商社だったのですが、「迷宮」内に持ち込める金属を用いない武具を販売したり、「迷宮」内のモンスターが落とすアイテムを買い取ったりして、2020年以後の東京における経済を支配するような大企業に成長しました。
 子会社がホテルも経営していて、光圀グループとしてRPGにおける武器屋とか宿屋の機能を提供しているイメージです。

『PNOS』世界に生きる人々について

 と、言うわけで、だいたいの世界観は説明しましたが、この世界で実際に生きている人々は、どうかと言うと、実は、考え方自体は現在とそんなに変わらなかったりします。
「2020年に何が起こったのか?」だとか「突如、現れた光圀とは何者なのか」そんな疑問を抱えているひとは少数です。ほとんどが「とりあえず今日を生活するために、まじめに働かないと」と言いながらサラリーマンやったり「まじめに働くのも面倒だし、モンスター倒して一獲千金しよう」と冒険者みたいなことをやっています。
『PNOS』の登場人物たちもサラリーマンだったり、冒険者だったり、ニートだったりします。

まとめ

 長々と書いてしまいましたが、3行でまとめてみましょうか。
・2020年の東京が舞台だよ!
・剣も魔法もあるんだよ!
・わりとかんたんに死ぬよ!
 と言ったところですかね。
 まとめでいきなり出てきましたが、基本的には、人間に害なすモンスターが出てくる話なので、けっこう死ぬキャラも多いです。全登場人物のうち、おおよそ3分の2くらいは生き残れないくらいです。まあ、厳しい時代ですよ。

次回

 その3はキャラ編を予定しています。