雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

ボードゲーム好きに勧めたい一冊と、その一冊を巡る会

 3月30日にJR蒲田駅の近くで宮内悠介『盤上の夜』の読書会を企画しています。
 平たく言うと、本エントリは、その宣伝に過ぎませんが、ボードゲーム、読書といったキーワードに、ビビっと来るひとは一読頂けると幸い。

宮内悠介『盤上の夜』について

『盤上の夜』というのは、東京創元社から刊行されている短編集です。全6編の独立した短編が収録されていて、1680円です。電子書籍版もあります。
 収録作は6作。その内の表題作「盤上の夜」は第1回創元SF短編賞に応募されたもので、山田正紀賞を受賞し、その後に発表した短編と合わせて1冊にまとめられ、2012年3月30日に刊行されました。
「盤上の夜」は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった若き女流棋士の半生を綴ったもので、ありていうに言うと囲碁をテーマとしたSF小説です。他に収録されているのは、チェッカー、麻雀、将棋をテーマとしたSF小説です。どれも、なにかしらゲームとSFを融合させています。
『盤上の夜』刊行後、日本SF大賞を受賞し、直木賞にも候補作としてノミネートされました。

インタビュー記事が面白い

 先日、東京創元社ウェブマガジンに、宮内悠介のインタビュー記事が乗りました。
 聞き手はTRPG界で有名な岡和田晃ボードゲーム界で有名な草場純。ふつうのインタビューでは、もっと広い観点だったりSFという切り口から入っていくものですが、このインタビューではゲームという切り口から入っています。これが、面白いです。
 やはり聞き手がゲームに対する造詣が深いからでしょうか、実に奥深く、味わいのあるインタビューになっています。小説やSFに興味はないけれど、ゲームの歴史は気になるという方にも、一読の価値ありです。

結論として

 非常に素晴らしい小説なのは、間違いないです
 普段、あまり小説を読まないけれどゲームは好きという方にも、小説は好きだけれど、まだ読んでいなかった方にも、広くお勧めしたい傑作です。

読書会への参加を提案

 ここまで読んで、気になってポチられた方に、続けて読書会への参加も提案したいと思います。
 読書会
 ざっくり説明すると、事前に参加者全員で同じ本を読んでおいて、その感想を伝え合うような会のことです。
 冒頭にも記したように、3月30日(土)にJR蒲田駅から徒歩5分強の立地にある消費者生活センターにて『盤上の夜』の読書会を開催します。午前中にボードゲームを実際に遊ぶ時間を設け、午後にはテーブルを円形にして会談できるようにして、夜には近くの飲み屋で飲み会という流れです。
 初参加の方も、なるべくあたたかく迎えられるようがんばりますので、是非、お越しください。

参加方法

 と言うわけで、参加方法です。
MYSDOKU 8 : ATND
 上記ページにて参加表明を受け付けています。ログインするのにTwitterGoogleMixi、Yahoo、はてななどのアカウントが必要になります。
 皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

盤上の夜 (創元日本SF叢書)

盤上の夜 (創元日本SF叢書)