雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

4人のマジシャン、銀行強盗ショーに挑む


 映画『グランド・イリュージョン』を観ました。原題は"Now You See Me"観終えてから、このタイトルを見ると「なるほど……!」と思いますね。
 4人のマジシャンが、銀行強盗に挑むクライム映画というのを見て「面白そう!!」と思って観ることにしました。尚、途中からネタバレありでお送りするのでご注意ください。

あらすじ

 街中で冴えないマジックを披露しては、日銭を稼いでいたマジシャン4人。ある日、彼らは、ある日時と住所が描かれたタロットカードを発見する。その日その時間、ニューヨークの古びたアパートを訪ねた彼らは、とてつもないトリックを伝授されフォー・ホースメンとして、前代未聞の銀行強盗ショーに挑むことになる。

不可解なトリックと即座に暴かれる快感

 マジックって、あんまり見る機会がありません。
 テレビで、ときどき大掛かりなイリュージョンが放送されていますが、なんだか「テレビで放送されている」という時点で、既にいかようにもできると言うか、うそっぽい感じを覚えてしまいます。
 どちらかと言うと、大掛かりなものよりもテーブル上で行われるものの方が、よりテクニカルな感じがして好みですね。間近で見てみて「あ、こういうことをやっているのかな?」と分かるときもあれば「え、どういうこと? さっぱり分からん」と分からないときもあります。
 マジシャンの方は、どなたもタネ明かしもしてくれませんが、個人的にはネタバレしてくれた方が嬉しいかもしれません。「なんだ、その程度のことだったのか」とがっかりすることよりも、「あー、そういうことだったのね」とすっきりすることの方が多いです。
 物事は素直に受け取る方です。


 前置きが長くなりましたが、この映画は、ちゃんとネタバレがあるのが良いですね。
 特に、フォー・ホースメンの最初の銀行強盗は、アメリカのラスベガスから、フランスのパリに瞬間移動して、盗み出した大量のユーロ札を、観客にばらまくというもので、その不可解性に驚きます。
「どういうことなのだろう??」と思っていたら、観客に紛れ込んでマジックのタネ明かしをすることを生業とする老マジシャンが現れて「彼らのトリックは、こういうことだ」と速攻で暴いてくれるのです。
 このテンポが良いですね
 謎が現れる、解かれる、快感
 スピーディです

銀行強盗の真意、タロットカード差出人の正体(ネタバレします)

 ここから、ネタバレありのコーナーです。
 さて、第2、第3の銀行強盗と面白く観ていったのですが、正直、結末は予想外と言うか、拍子抜けと言うか、まあ、ありていに言うとがっかりでした。
 だって、ちょっとスピリチュアルじゃないですかね?
 それにキャラクタに一貫性が感じられません。
 もっと現金主義と言うか、即物的だと思っていたのに、急に「名誉のために行動していた」みたいな感じになられても「はっはっはっ、面白いジョークだ。……え、ほんと?」みたいな感じです。
 あるいは、これ、勘違いでしょうか? 解釈を間違えているような気もします……どなたがお教えください。

終わりに

 結末はさておき、そこに至るまでの疾走感や、ミステリアスな事件が起こり、それに対して速攻で現実的で物理的な解答が与えられるという展開は、ミステリ的で非常に好みでした。
 今、調べてみたら続編『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』もあるみたいですね。評判的には、ちょっと微妙なきらいもありますが、シリーズ第2弾は、えてして評価が辛口になりがちですからね。タイミングを見て、観ようと思います。