北のゲーム部さんのゲームマーケット2018秋の新作『マジョリ』を遊びました。
3人から10人まで遊べるコミュニケーション系のゲームです。
タイトルになっているマジョリは、マジョリティは魔女狩りというふたつの意味合いを持っているそうです。
察せられる通り、マジョリティ(多数派)を決めたうえで、魔女狩りが如くマイノリティ(少数派)を探し当てるゲームです。
ゲームが始まったら、まずお題カードが提示されます。
このお題カードというのは、たとえば「たけのこ派? それとも、きのこ派?」だとか「山派? それとも、海派?」のように、たとえば正解は存在しえず、好みによっていかようにもなる質問です。
それに対し、各プレイヤは秘密裏に回答カードを選び、そっと伏せて差し出します。
全プレイヤがカードを提出しおえたら、誰がどのカードを出したか分からないように丁寧にシャッフルしたうえでオープン。
このとき、たとえばAのカードが3枚開示され、Bのカードが1枚開示されたら、いよいよゲームスタート。議論を行ない、Bのカードを出したマイノリティの1人を探し当てます。充分に議論を行ない、ひとりを決めたら、いっせーのーせで指を指し処刑。見事、マイノリティを処刑することができればマジョリティの勝利、うっかりマジョリティを処刑してしまったら、マイノリティの勝利。そんなゲームです。
ちょっと、キッチュだと感じました。
『レジスタンス』や『人狼』を遊んでいるときに、どこか背徳的なところを感じつつも、盛り上がるシーンのみを切り出したようなゲームです。
引っかかりを覚えるのは、やはり、文脈が関係ないからでしょうか。『レジスタンス』や『人狼』の場合は、嘘が露見するまでの過程において、矛盾や違和感があり、それを発見するのがある種の楽しみですが、このゲームの場合は、もっと瞬間的なので、わりと厳しいように感じました。
正体隠蔽系のゲームが好き、議論系のゲームが好き、という方は、さくっと楽しめて良いように思います。
これって、自分に嘘を吐いてもいいのかなあ。多数派になるのが目的だから、嘘を吐いてもいいってことにしたら、もう何をすればいいかよく分からなくなるよ。あっきー、嘘、吐いたしね
そう。ごはん派だけど、パン派の方が多そうだったから、パン派に投票したし、そう言ったよね
もう、それが嘘かもしれないって考え始めると、なにを指針にすればいいか分からなくて困っちゃうよ
何ならランダムに入れても良くなっちゃうね
そう!