シャオキッズさんのゲームマーケット2018秋の新作『ドルルーアの塔(テスト版)』を遊びました。
1人ないし2人で遊ぶRPG要素を持つカードゲームです。
伝説的なデジタルゲームを、ひとつ挙げてください。
そう質問を投げかけられたとき、何人かにひとりはナムコが1984年にリリースした『ドルアーガの塔』を挙げるのではないでしょうか。
不可能とも思える難易度に、何人ものゲーマーが挑戦していって、その攻略方法がゲームセンター単位で口コミで広まっていくという現象だけを、知っている方も多いのでしょうか。
かくいう秋山も、数々もの評価を耳にしたことはあっても、実際に遊んだことはなく、鈴木直人によるゲームブック『悪魔に魅せられし者』『魔宮の勇者たち』『魔界の滅亡』の創土社版を持ってはいますが、求められるプレイ時間があまりに長そうで積んでしまっています。
余談ですが、2019年4月13日から14日に掛けて、さいたまスーパーアリーナにて『ドルアーガの謎』という、『ドルアーガの塔』とコラボした大型のリアル謎解きゲームイベントが開催されます。
初リリースから35周年ということで、再評価が進んでいるのかもしれません。
さすがにアーケードで遊ぶことは難しいでしょうが、リメイクなら遊べるかも、そう思って調べたらニンテンドースイッチや3DSで発売されているそうですね。ダウンロードして遊ぼうかなとも思ったのですが、上述の鬼畜難易度を思い出した結果、ニコニコ動画でプレイ動画を観ました。
未プレイなので、どれほどのテクニックかは分かりませんが、上手いひとのプレイは観ていて飽きませんね。
さて、前置きが長くなりましたが、本作『ドルルーアの塔』は、『ドルアーガの塔』をカードゲーム化したものです。
2人で遊ぶ場合は、ひとりが巫女となりダンジョンマップの配置、もうひとりが騎士としてダンジョンを突き進み、巫女を救いだす役割を担います(ひとりの場合は、自分で配置し、自分で行動します)。
タイトルに(テスト版)という言葉が含まれるのは、文字通りテスト版だからそうです。
ほんとうは原作に忠実に60階を再現しようとしたそうですが、そうした場合、総カード枚数が膨大になり、またプレイ時間も膨れ上がってしまうため、ぎゅぎゅっと圧縮したそうです。
『ドルアーガの塔』と異なり、いわゆる宝箱を探す的なギミックはありません。ただのRPGのようにダンジョンを探索して、武器防具を充実させて、少しずつ騎士を強くしていく感じなので、カード枚数を増やしてもやることは変わらず、後になればなるほど、どんどんゲームが作業になり、退屈になっていくでしょうから、英断だと思います。
さて。
驚いたのはラストの展開。
これには度肝を抜かれました。
正直、あのカードをめくった瞬間に、思わず「え、マジで!?」って言ってしまいました。それほどまでに大きな衝撃がありました。
この展開って原作準拠なのでしょうか、それともオリジナルなのかしら。いずれにせよ、非常にテンションが高まりましたし、中盤からダンジョン探索に飽き始めていたりもしたのですが、そういうフラストレーションをすべて吹き飛ばすカタルシスがありました。
と言うわけで『ドルアーガの塔』が好きな方も、2人用協力ゲームを探している方にも、ダンジョン探索が好きな方にもオススメな『ドルルーアの塔』、面白かったです。
尚、次回のゲームマーケットでは(テスト版)が外れたものがリリースされるのかと思いきや『アークドルルーアの塔』という完全新作を制作中の様子です。完全に1人用に振った簡易レガシーシステムとのことで、こちらも楽しみですね。
あのラストの展開はなんだったの? オリジナルなの、それとも沿ってるの?
いや、それが分からないんだよね。原作のプレイ動画を、ニコニコでチェックしたんだけど、あんな展開ではなくて。もしかしたら、ゲームブック版では、ああいう展開なのかも
デジタルゲーム版でも、隠し要素であるのかも
いずれにせよ、あの展開は衝撃的だった