2019年3月15日、横浜駅南にオープンした「アソビル」の2階に入っている施設『THE STORY HOTEL』に行ってきました。
施設内は写真撮影禁止というわけではありませんでしたが、なんとなく自粛してしまい、テキスト中心になりますが、良い空間だったので紹介させてください。
概要
THE STORY HOTELは、ホテルの従業員や手紙の語る物語に誘導され、ゲスト自身が物語の世界を体験できる展示です。
https://reserve.ale-box.com/reserve/118
国内初のショートフィルムを体験する全く新しいエンターテイメントが楽しめます。
映画の世界のような空間での時間は、ゲスト自身の物語を紡ぎ出すことができます。
実際に体験した身としては、体験要素を含む映画館という表現が相応しいのではないかと感じました。
参加人数は1~2名で、1人なら1800円、2人なら3000円。
施設内で過ごす時間は、ひとによって異なるでしょうが、だいたい60~90分ほどになるでしょう。
実際の雰囲気や、どういう施設かは、下記にて説明していきます。
チケット購入
ネット上でチケットの事前購入が可能ですが、時間指定があるわけではなく、当日、受付を済ませてから順次入場となるので、当日券で特に問題ありません。
チケットは1階でも2階でも買えますが、オススメは2階です。1階だと、うんこミュージアムの受付を兼ねていて、ものすごい行列に巻き込まれるからです。
首尾よくチケットを購入できたら、後は受付をして、案内してもらうのを待つだけです。
フロント
施設内に入ると、そこにあるのはホテルのフロント。支配人のミスター・グスタブが参加者を待っています。
この支配人を筆頭に、ホテル内にいる3人の従業員は、いずれもプロの役者さんだそうで、目の前で自分のためだけに繰り広げてくれる演技を見られるのは、ちょっと豪華な体験です。
支配人からは館内の説明が受けられますが、その後「手紙が届いていますよ」と、謎の人物からの手紙を受け取ることになります。この手紙が、ちょっとふしぎなテイストで、物語のなかに入ったような気分になります。
ミニシアター
チェックインを済ませると、ベルボーイのテッドに導かれ、6箱のミニシアターが集まっているブースに辿り着きます。
各シアターには、それぞれ異なるショートフィルムが用意されていて、入り口に、製作元の国やジャンル(コメディやロマンス、ドラマなど)、上映時間などが掲示されています。
シアターは3畳くらいの半個室で、2人用のソファと2人用のヘッドホンがあります。ソファに腰掛けてヘッドホンを装着して、ボタンを押したらショートフィルムが始まる仕組みです。
上映時間は短いもので8分、長いもので15分、平均10分くらいだったと思います。6部屋全部、回ろうとすると60分ほどになります。また、6シアターすべてが埋まっているときに、時間を潰せるオープンスペースでも2~3のショートフィルムが延々と流されていて、それも観ようとしたら、もっと時間が掛かりそうです。
気に入った短編映画を手紙に
充分に堪能したら、出口にいるタイピストのローズに退館したい旨を伝えます。すると、気に入った作品を聞かれるので、回答するとその映画の代表的なメッセージを、その場でタイプして、手紙の形にして渡してくれます。
その手紙は持ち帰ることができ、誰かに渡すことができるので、楽しさが連鎖する感じで、ちょっと面白いです。
手紙の差出人の正体とその目的
STORY HOTELを進んでいると貰うことができる手紙によるストーリーも魅力的なものでした。
物語の世界に紛れ込んでしまうというか、ちょっと奇妙なテイストが、まさにショートフィルムのそれで、素敵な世界観でした。
内容に関しては、ここで明かしてしまうのは、さすがに興醒めでしょうから、見てのお楽しみということにしておきましょう。
STORY HOTELの使い方について
色々と書きましたが、基本的には映画館です。1人1800円もしくは2人3000円で、6本の短編映画を連続して鑑賞する空間です。
手紙がもたらすストーリーや、3人の役者さんによる演技は、個人的には、この空間を、ただの映画館にしてしまわないためのプラスアルファかなと感じました。
その性質上、上映作品が変わらなければリピートする必要はないでしょう。
上映作品はシーズンごとにテーマを設けるらしく、オープンから6月までは受賞作品等、7月は動物作品集、8月は怖いだけじゃないホラー作品集を予定しているそうです。けっこう気に入ったので、上映作品が入れ替わったら、また行く予定です。
一緒に行ったぺこらさんのコメント
とても面白かったよ、役者さんの演技を、身近に見られるのはびっくりしたよね。特に、1対1で話せるのは珍しいスタイルだよね
あそこまで、ぐいぐい来るのは謎解きでも、あんまり見ないよね
上映作品が変わっても、同じようなスタイルなのかなあ。テーマが違うときは、雰囲気も変えると面白いよね。たとえば、ホラー特集のときは、最初のいらっしゃいませもホラーチックにすると面白いよね
それは、ありかもしらんね
待合スペースに流れていたのも、見れば良かったね。ちょっと、もったいなかったね。日本のショートフィルムってないのかなあ。って言うか、ターゲットは日本人だけなのかな。海外のひとも楽しめるのかな。演出は難しいかもだけど、映画を観るだけなら観られるよね
そう言えば、そこらへんの工夫はなさそうだったね
終わりに
上にも書きましたけれど、上映作品が入れ替わったら、また行きたいと思える良い場所でした。
秋山が参加したときは、先客はゼロで、回っているうちに女性の2人組と、母親と娘の親子がやってきたくらいでした。空間的には余裕があって、落ち着いて観ることが出来ましたが、快適過ぎて収支が大丈夫なのか不安になってしまったくらいです。
と言うわけで、超絶オススメではあるのですが、あんまり人気が出過ぎてしまうと、自分が行ったときに混んでしまうので、秘密の場所にしておきたい……と思いましたが、そこまで混んでくれれば、きっと施設も拡張されるでしょうし、他の場所に新店舗を出してくれる可能性もあるので、むしろ、そのルートに望みを掛けることにしました。
行きましょう、STORY HOTEL! 観ましょう、ショートフィルム!!