こんにちは、秋山です。
脱出してますか?
今日は、最近のリアル謎解きゲームによく置いてあるヒントブックについて、見ようと思って同卓者に同意を求めても、そこそこの確率で断られる気がしていて、その理由を考えてみました。
ヒントブックとは?
先にご存知でない方のために書いておくと、ヒントブックというのは公演中に出てくる謎を解くためのヒントが書かれている冊子のことです。
特に、SCRAPのホール型リアル脱出ゲームに参加すると、よくテーブルの下に置いてあったりします。
暗躍とヒントブック
業界用語で暗躍、というものがあります。
元の言葉としては、人に知られぬように、密やかに行動することで、忍者が闇に乗じて行動したり、こっそり陰謀を働くことを暗躍と言います。
謎解き界隈においては、ホール内を巡回するスタッフのことを暗躍と言います。彼らは、チームごとの進行状況をチェックしていて、極端に遅れているチームがいれば、こっそりとヒントを伝えたりするのです。
ただ、このヒントを出すタイミングというのはけっこう難しく、けっこう技術が求められます。また、暗躍からヒントを欲しくない参加者も世の中には多いとのことで、最近はヒントブックを置くことで代用している……ような気がします。
ヒントブック利用のタイミング
これは、秋山の感覚ですが、5分詰まったらヒントブック、です。
全体の時間配分を考えてのことです。
最近のリアル謎解きゲームでは、ゲーム終了10分前のタイミングで、いきなりアナウンスが掛かったり、ムービーが流れたりして、状況に変化が訪れます。状況に変化が訪れることで、初めてラス謎が解けるようになったり、ストーリーが進んだりします。
ラス謎は閃ければ瞬殺できるものもありますし、時間が求められる複雑なパズル性を持つもの、それまでの全情報を組み合わせなければ解けないもの。いろいろ、あります。
いずれにせよ、ラス謎を撃破するのに最も重要なもの、それは時間です。
時間があればそれだけ閃ける確率が高まりますし、パズルで試行錯誤できますし、それまでの資料を読み返すことができます。
そんなわけで、ラス謎到達時点で10分残すことを目標に、秋山は、途中の小謎や中謎で5分詰まったら、ヒントブックを見たくなります。
「ヒントブック見てもよろしいですか?」「ちょっと待ってください」
身内でかためて参加するときは、わりと躊躇なくヒントブックを見ます。
常日頃から「5秒分からなかったらヒント見る」と明言しているからです。
けれど、ソロで参加するときは、さすがに自粛します。分からない謎があれば「ちょっと分からないので、見てもらっていいですか?」と言って渡します。
そうして渡した小謎が、そのひとも分からず、さらに隣のひとに渡り、結果、一周したり。あるいは、全員で取り組んでいる中謎を5分掛かっても解けなかったり、そんなときは言うようにしています。
「ヒントブック見てもよろしいですか?」
と。
しかし、そこそこ確率で……具体的に言うと3回に2回くらいは断られるのです。
「ちょっと待ってください。もう少し考えてみましょう」
と。
その度に、脳裏に様々な感情が去来するのですが、そういう諸々を押し殺して、
「分かりました、もう少し考えてみましょう」
と答えます。
ちなみに、だいたいの場合、そのままヒントブックを見ずに、わりとすぐに解けたりします。内心、ホッとします。
いったいどれだけのひとがヒントブックを見ないのか
気になったので、Twitterのアンケート機能を用いて聞いてみました。
詰まったらヒントブックを、
— 秋山真琴 (@unjyoukairou) 2019年5月4日
51名の方に回答いただきました。ありがとうございます。
あいまいな感じで質問してみましたが、それでも20%の方が「いいえ」を答えています。20%ということは、つまり5人に1人です。
この数字が持つ意味に気がついた瞬間、めちゃくちゃ腑に落ちました。
そう、6人1チームのホール型の場合、自分を除くと、ちょうど参加者は5名。このうちの1人が、詰まってもヒントブック見ない派であることは、めちゃくちゃ自然なことだったのです!
終わりに
と言うわけで、今日は、ソロ参加するとヒントブック見たくても断られることが多いけれど、それって自然なことだったんだね、気付きを得た、という記事でございました。
これからも5分、詰まったらヒントブックを提案しますが、断られてもなんとも思わず、がんばることにします。