2019年4月13日から立川の常設型謎解き施設「TRICK BOX」で始まったルーム型のリアル謎解きゲーム『勇者が民家におしよせた!』を遊んできました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
参加しようと思ったキッカケ
立川は自宅から、やや距離があります。
しかし、月に1~2回程度は仕事で立ち寄ることもあるので、近くに住んでいる友人と飲みに行ったり、ボードゲームを遊んだりすることもあります。この謎解きも、そういうタイミングで遊ぼうと思っていました。
……が!
難易度
初日の脱出成功チームはなし!
Twitterでそのニュースを知ったときは「あ、難しい系なんだ~」と思ったのです。
その後、すっかり忘れたまま1週間が経過し、始まって1週間経って尚、脱出成功チームがゼロであることを知り、かえって興味がかきたてられました。
「これはメンバーを揃えて行くしかない!!」
そう、覚悟を決めて、平成最後の日に赴きました。
事前の準備
難易度設定に関しては、事前にメンバー間で共有し、謎を手がけたマスタッシュ代表ナガノさんのTwitterを参照し、最初からヒントブックを見て進める決意を固めました。
役割分担とか、情報共有とか、60分間を楽しむとか、そういうすべてをいったん脇に避け、とにかく脱出成功する。その1点を優先順位の第1位に掲げることにします。
そして……、
60分間の結果
脱出失敗、でした。
いや~、圧巻でしたね。
ふつうのルーム型だったら脱出成功しているであろうタイミングで進捗率50%に過ぎない圧倒的物量だとか、1回しか参加できない謎解きイベントであるにも関わらず、初見殺しとでも言うべき罠だとか、過去に類を見ない仕掛けがてんこもりでありました。
しかし、このすべてを、秋山たちはヒントブック全開で駆け抜けました。
事実、最終工程に辿り着いた時点で、3分も時間を残らせていました。ヒントを参照しまくったにも関わらず、3分しか残せない分量とは何なのかとか色々ありますが、なんとか走り抜けました。
でも……駄目でした。
ラス謎を前に、為す術なく立ち尽くし、ゲーム終了の無慈悲な合図を聞いたのでした。
謎に対する不満はなし
残念ながら脱出失敗となり、脱出率0%という数字をあれこれできなかったわけですが、解説を聞いて、最初に感じたのは「スマートだな」でした。
確かに伏線はありました。
違和感はあったはずなのです。
にも関わらず、気づけませんでした、閃けませんでした。
少なくとも「そりゃあ、何時間あっても無理だわw」みたいな感じではないのです。無理ゲーではありませんでした。
であるが故に悔しいですね。ヒントブック全開という作戦で挑み、その成果として3分を得たにも関わらず、無為にしてしまいました。あー、くやしー。
これはリアル謎解きゲームなのか?
遊び終えてしばらく経ってから、ふと思い至ったのは「これは、リアル謎解きゲームと言えるのか?」という疑問です。
上述の通り、秋山はヒントブック全開で駆け抜けました。瞬殺できる謎は瞬殺しましたが、5秒以上悩んだものは、躊躇なくヒントブックを見ました。なので、途中の小謎、中謎を解く楽しみ、閃く楽しみは、ほとんどなく、なんなら作業的に突破してしまいました。
そう、ここで覚えた疑問というのは「ヒントを見て、作業的に進めるリアル謎解きゲームは、リアル謎解きゲームと言えるのか?」というものです。
この疑問については、もう少し自問自答を続けていきたいと思いますが、このイベント『勇者が民家におしよせた!』は、間違いなく様々な示唆に富んだ作品で、クリエイターであるナガノさんのひとつの芸術作品だなと感じます。遊べて良かったです。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
失敗したねぇ。きれいに失敗したねぇ
そうね
まんまとナガノさんにしてやられたね
そうね
私、ほとんどの小謎を、多分、見ていない。ナガノさんのことだから、多分、すべての謎は美しいだろうから、それらを体験できなかったのは、ちょっと残念。こんな小謎がありましたよリストでもいいけれど、解説シートとかが欲しい
小謎はナガノさんというより、水瀬yazrowさんではないかしら
そうかも。純粋に小謎にもっと触れたかったの! だって、バブリーな使い方してたじゃん! もっと楽しみたかった!!
終わりに
このイベントは2019年9月29日に終了が予定されています。
果たして、終了するまでに何チームの脱出成功チームが現れるのでしょうか。それとも……脱出率0%のまま終わってしまうのでしょうか。この脱出成功缶バッジを購入する猛者が現れる日を、待ちたいと思います。
【5月4日追記】成功者が現れたようです!
昨日、ブログを書いたばかりではありますが、ついに57組目の挑戦者が脱出成功チームになった様子です。おめでとうございます!
現在の脱出率は1.7%ということで、この記事はタイトルに「偽りあり」となるわけですが、書いた当時は0%なわけで、せっかくですし、このままにしておく予定です。
合わせて読みたい
他にも、リアル謎解きゲームの感想を書いています。こちらは、今日現在、遊べるものだけをまとめたもの。是非、どうぞ。