5月にしては異例の暑さに対して「生まれたばかりの令和ちゃんが張り切りすぎているのでは?」というネタが好きな秋山です、こんにちは。
5月25日に開催された『ゲームマーケット2019春』の1日目に参加してきました。いくつか写真を撮りましたので、その様子を紹介させてください。
イベント全体について
オリンピック開催に伴い、元々の開催場所であった国際展示場は使用不可とのことで、今回の会場は東京ビッグサイト青海展示棟でした。
青海展示棟という名称ではありますが、最寄りは東京テレポートなので迷うひとが続出するのではですとか、トイレが少ない、室温が高くなりがち、電波が届かないなど不安要素が多かったです。しかし、蓋を開けてみたら、広々としており、午前中は涼しく過ごせましたし、個人的にはけっこう快適でした。
こちらは開場待ちの待機列です。時間は9時半頃。
室内に待機列に設けたのは英断と言えるでしょう。冷房がしっかりと効いていたので、朝早くから並んでいる方々も、体調不良になる心配なく英気を養えたのではないでしょうか。
謎解きゲームマーケット『ネクロノミコン』
ゲームマーケットのたびによだかのレコードさんが開催されている周遊型のリアル謎解きゲーム。今回はクトゥルフがテーマで、タイトルは『ネクロノミコン』。その名の通り、魔導書に焦点があたった謎解きでした。
初めての会場ということもあって、きっと不透明なところも多かったのでしょう、導線的にはやや微妙で「これは渋滞が発生してしまうのではないか」と不安に感じましたが、渋滞に巻き込まれる前に解ききってしまおう! という覚悟をもって挑んだ結果、見事、40分でゲームクリア。なんと最初の脱出成功者になりました! やったね~
ちなみに、よだかのレコードさんは、ご自身のブースで10分500円のミニ公演も開催されていました。
今年は、前回のゲームマーケット2018秋で開催されたものの再演ですが、非常に面白かったです。感想はこちら。
お昼休み
お昼はカレーとタピオカのミルクティーにしました。
辛いものが苦手なので、いちばん甘口なココナッツチキン。
ちなみに向かいに座ったぺこらさんは、最も辛いマサラチキンを食べていました。見るだけで辛い!
アークライト×ドロッセルマイヤーズ 新プロジェクト制作発表
カタログに掲載されていた謎めいた発表のお知らせ。
アークライトさんとドロッセルマイヤーズさんとで国産のゲームをパブリッシングする企画でもやるのかしら? と思いつつ、面白そうなので聞いてみようと思い立ち寄ってみました。
ドロッセルマイヤーズ渡辺さんの自己紹介の後、まずは、プロジェクトの目的から説明がされました。
日本国内においてボードゲーム市場が拡大していること。しかし、輸出より輸入タイトルが多かったり、ヒット作があっても単発で終わりがちといった課題が説明され、その後『KAIJU ON THE EARTH』という連作ボードゲームシリーズを発行すると告知がありました。
たとえば『パンデミック』のように、基本となるタイトルがあり、それに対する独立型拡張で展開するものや、フリーゼのようにデザイナを軸にシリーズ化を展開する戦略は数多く存在します。
しかし『KAIJU ON THE EARTH』はそれらとは異なり、共通の世界観を持つ、まったく新しいシリーズだそうです。
何故、コンセプトに「怪獣」を選択したのかというところで、この3つ目に挙げられている項に、個人的には感動しました。
確かに参加デザイナとして、I was game上杉さん、かぼへる金子さん、OKAZU brand林さんと言えば、錚々たるメンバーです。しかし、このお三方をして、錚々たるメンバーであると認識し、期待を抱くというのは、既にしてそこそこのボードゲーム好きであると考えられます。
このゲームがターゲットとしているであろう一般ユーザは、何ならゲームデザイナなんて気にしません。気にするのは、ゲームのシステムであり、コンセプトであり、見た目です。そう考えたとき、まず目に飛び込んでくる怪獣が、その作品を象徴する存在であるとすれば。
想像してみてください。
こんな会話がありうるのでしょうか。
「1作目のキングヴォーパルも良かったけれど、個人的には3作目のメカトレインの方が好き」
みたいな会話の方が、自然に発生しうるのではないでしょうか。
プレゼンの方向性や話の運び方に、ドロッセルマイヤーズ渡辺さんの巧さが垣間見え、このプロジェクトの成功が予感されました。
今後の展開に期待すると同時に、応援したい気持ちでいっぱいですね。
Aホール
ジーピーさんのブースの一角、先だって発表された『エスケープルーム:ザ・ゲーム』の体験シナリオが遊べるスペースです。
今回は「地下室からの脱出」ということで、制限時間15分のシナリオに5名1チームで挑みました。
結果は3分残しで見事脱出成功。やりました!
Aホールにあったキックスターターさんのブース。
キックスターターはUS発の企業ですが、ここは日本法人として出展しており、今後の日本国内におけるクラウドファウンディング市場の拡大を狙っている様子でした。
無料でコーヒーを配られていて、ありがたく一杯いただいたら、可愛らしいピンバッジもいただきました。
メビウスゲームズさんとテンデイズゲームズの合同ブースでは、間違い探し企画が開催されていました。
カタログ掲載のイラストと、ブースに掲示されているポスターとを見比べて、5つの間違いを発見できればコースターが貰えるとのことで、気軽に挑戦したら、これが難しいこと難しいこと。
苦戦しましたが、なんとかコースター6点セットを貰えました。
メビウスおやじさんのいいねに全力でいいねしたいです。
夕方頃、再びブースを訪ねると、ちょうどくじ企画が開催されていました。
残り6くじで当たりが2個残っているという場面で、目の前にいたふうかさんが、見事、当たりの片方を引いて、「6分の2が5分の1になった……これは引くだけ無駄なのでは」と思いつつ、ぺこらさんに500円を渡して引いてもらったら、見事、当たりを引き当てて驚きました。
と言うわけで『ガンシェンクレバー』をいただきました。ありがとうございます。
ディライトワークスさんのブースでは、前々から告知のあった『Fate/stay night』のボードゲーム『Dominate Grail War』の展示がありました。
しかし、驚いたのはコラボ相手です。
まさかのBakaFireさん!
『FGO Duel』や『チェインソムニア』と同じようにデザインは内製化すると思い込んでいただけに、ポスターを見た瞬間に「マジで!」と声に出して驚いてしまいました。
こちらは開発中の見本。
いや、もう、これ、BakaFireさんが関わっているなら面白くないわけがないですよ!!
アークライトさんのブースでは『ブラッドレイジ』が大々的に展示されていました。
前回もそうでしたが、こういうフィギュアが多いゲームは、やっぱり目を引きますね。
ブースの裏側では、何故か、邪神総選挙ということで、推しの邪神にシールが貼れるコーナーがありました。
イタカに一票を投じました。
すごろくやさんのブースも、各ゲームが分かりやすく展示されていて、おしゃれな美術館みたいだと感じました。
右手にあるのは秋山イチオシの『ゾンビキッズ』。めっちゃ面白いです。
こちらは『ワンナイトマンション』のリメイク作、『目撃者たちの夜』。
素晴らしい作品です。
エンゲームズさんのブースではゲーミングテーブルの展示……と言うか、実際に、このテーブルで試遊ができました。
自宅にもう少しスペースがあれば、こういうテーブル、欲しくなりますよね。
研修ゲームラボさんのブース内にあった『人狼&人労』。
これは『人狼』のルールそのままで、テーマだけポジティブに変え『人労』というタイトルにしたということで、画期的だと感じました。いわゆる、人狼は人労になり、会社に貢献した人物を、表彰台に送り出すことを目的とし、一般メンバーは、誰が真の功労者=人労なのかを探るゲームだそうです。
『人狼』のルールそれ自体は同じでありながら、焦点の当て方を180度変えたところが面白いと感じました。
JUGAME STUDIOさんのブースです。
今回は同団体の初期の傑作である、落語をテーマとしたカードゲーム『真打』がリメイクとのことで、これを買い求めるために列に並びました。
Bホール
よち工房さんのブースです。
定番のごい牌の他、トランプ牌や花札牌などの販売がありました。
今回は、人差し指と中指くらいのサイズのスリムなトランプを8種類ほど販売しておられ、うっかり5種類も買ってしまいました。
ガーデンゲームズさんのブースでは新作『ジャパンジャン』の試遊を提供しつつ販売していました。
パッケージだけ見ると、ガーデンゲームズさんらしくない、可愛らしいファミリー向けな感じですが、その実態は……どうなのでしょう??
るりるりゲームズさんのブースは、新作で溢れかえっていました。
今回も多数の新作を用意されたとのことで、既に完売済みのものも多いですが、残っているものもかなり立体感があって今から遊ぶのが楽しみです。特に、一部のゲームは、ホワイトPさんがルールブックを手伝われたということで、ルール解読に時間を取られずに遊べるようになるのは嬉しいですね。
双六小僧さんのブースでは、中国から仕入れたゲームの販売を行っていました。
いずれもアートワークが美麗極まりないですし、購入するとポーチやコースター、お金チップとして利用可能なお札をおまけしてくれるということで、かなりお得感がありました。
中国のゲームは、いずれ機会を見て、しっかりと遊びたいですね。
1つ500円で統一した、SMART500さんのブース。
旧作に加え、今回、新たにラインナップに加わった作品が多数販売されていました。
名古屋からやってきた日本ツイクスト協会。謎の杖を持ち、謎の本を持っているのはツイクスト仮面。
ツイクスト仮面はさておき、左下に見える『ツイクスト』はレア中のレアではないでしょうか。ほぼ毎年、エッセンで『ツイクスト』を仕入れている秋山ではありますが、この版は初めて見ました。6000円は格安かと。
クリエイティブAHCさんのブース。
新作の『オールゲーマーズ』の他、革命的としか言いようがない『斯くして我は独裁者と成れり』の再販や、JOCKER Projectさんとコラボした謎解きグッズなどがありました。
中野の、ボードゲームが遊べるオムライス屋kurumariさんのブース。
冷静になってブースを見ると、ちょっとカオス過ぎやしませんかね。でも、このカオス感。好きです。
久遠堂さんのブース。
可愛らしいアクセサリの他、写真から外れてしまいましたが左の方に新作の『バッティンドーナッツ』がありました。
気になっていた文学ゲーム全集。
文学作品をテーマにした作品が、めちゃくちゃ揃っているのですが、箱のデザインがすべて統一されていて、本棚にきれいに入れるとめちゃくちゃ映えます。
太宰治『人間失格』をテーマとした作品が、神経衰弱だけれど、トランプとしても使えますとのことで、トランプコレクタとして気になりましたが「ひとつ買ったら、全部揃えたいよね。でも、全部揃えたら財布がゲシュタルト崩壊する……!」と思い、泣く泣く諦めました。
MOVIE ROCKさんのブースです。
新作の『まめたが行く』がありませんでしたが、完売されたのかしら。されたことを祈ります!
Power9Gamesさんのブースでは、何故かくじを引いて、スーパーボールが貰えるという企画をやっていました。
引いてみたら7番ということで、そこそこ大きいものを貰ってしまいました。
最後は、まじょの実験室さんで購入させていただいたアクセサリー。
これがひとつ800円。このクォリティで、この安さは信じられません。ちょうど撤収中のところに辿り着いて、片付け中だった作品を「全部、買います」で買ってしまいました。
終わりに
1日目は、こんなところです。
初日しか参加していない方も多いと思い、Bホールを重点的に回った結果、Aホールは、ほとんど手付かず。いやはや、会場も広く、ブース数も多く、大変ですね。嬉しい悲鳴ですけれど。
明日もふらふらしていると思うので、見かけたら是非、お声掛けください。