台湾のボードゲームパブリッシャであるMoaideas Game Designが日本向けにデザインした、マーダーミステリー『約束の場所へ』を遊びました。ゲームマーケット2019春新作となります。
GM不要で遊べる6人専用のゲームで、ミスボド脱出部の面々を誘って遊びました。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
マーダーミステリーとは?
マーダーミステリーは、最近、イノベーターからアーリーアダプターなゲームプレイヤの間で話題を呼んでいる、新しいタイプのゲームです。
各プレイヤは、ゲーム内に登場するキャラクタを演じることになり、ゲーム内で発生した殺人事件を捜査し、真相を解き明かすべく、議論を交わし、推理を重ねます。詳しくは以前に書きましたのでご覧ください。
遊ぶ前の注意点
はじめてのマーダーミステリーとして『約束の場所へ』を遊ぼうと思っている方に向けて、注意点をいくつか紹介させてください。
まず、もっとも大事なこと、それはメンバーを集めることです。
『約束の場所へ』は6人専用のゲームで、GM不要ですので、多すぎても少なすぎてもいけません。6人ぴったりです。
プレイ時間は120分~150分と記載されていますが、3時間ほどを見込んだ方がよいでしょう。特に、半分以上のメンバーが、マーダーミステリー初体験の場合、インストやストーリーの音読には、充分に時間をかけることをオススメします。『約束の場所へ』は1回しか遊ぶことができないゲームなので、その1回を最大限に楽しむには、メンバー全員がきちんとルールを理解し、把握していることが肝要です。
メンバー集めの次は、ゲームを実際に遊ぶ場所の確保です。クローズドな環境が必須と言えるでしょう。最近ではゲームカフェが貸切プランを提供していることも多いので、それを使うのもありでしょう。貸し会議室やカラオケの一室でも良いかもしれませんが、可能な限り広い方が望ましいです。
具体的に言うと、12人以上が入れる部屋で、中央に大テーブルを用意し6人が向かい合えるようにして、テーブル以外に余白と言うか、自由に歩き回ることができるスペースがあるのが望ましいでしょう。
後は、些末になりますが、準備しておいた方が良いものについて。
まずはメモ帳と筆記用具。ゲーム中、しばしばメモを取りたい場面が発生します。プレイヤ人数分のメモ帳と筆記用具を用意しておくと良いでしょう。
制限時間をはかるためのタイマーも必須です。誰かのスマートフォンで管理しても問題ありませんが、プレイヤ全員が残り時間を確認できる状態にあると良いでしょう。
これは任意ですが、誰がどのキャラクタを担当しているのかを分かりやすくしておくと良いかもしれません。秋山は人数分のポップスタンドを100円ショップで購入し、それぞれの担当キャラクタがプリントされた紙を、そのスタンドで立てかけた状態で遊びました。
最後に。これは任意ですが、6人全員がマーダーミステリー初体験だと、どう遊んでよいか分からず、困惑するかもしれません。都内ではディアシュピールさん等が、マーダーミステリーを遊ぶ会を企画しています。誰かひとりでも、そういった会に参加し、マーダーミステリー経験者であれば、そのときの経験を活かし、インストに諸注意を付け加えることができるかもしれません。
『約束の場所へ』のストーリー
春も終わりかけたころ、スポーツ特待生の「裕也」は、あるイベントを企画した。リーダー「真司」の家族が所有する別荘に泊まり、近くにある有名な恋愛成就のほこらを観光しようというものだ。参加者は裕也の彼女「夏希」、そのおてんばな妹「夏海」、そして夏希が誘った内向的な文学少女「汐璃」と助教の「慶一郎」である。夏希はこの旅行で汐璃に友達ができればと思っていた。
旅行は2泊3日の計画だったが、予定通りとはいかなかった。まずは真司が買うコーラを間違えたことが原因で裕也と口論になった。また、日程のことで全員の間に不和が生じたりもした。間に合わせの夕飯を取り、ロビーでテレビゲームをして各自が部屋に戻るころには、窓の外で大粒の雨が降っていた。まるでトラブル続きのあなたたちをあざ笑うかのように……。
翌日、太陽とともにやってきたのは爽やかな朝ではなく、険しい顔の警察官であった。警察官はにわかには信じがたい情報を口にする。「裕也の死体が恋愛成就のほこらで発見された」というのだ。昨日の大雨のせいで、外部の警察が応援に来るには時間がかかる。最後に被害者と一緒にいたあなたたちは、当然、捜査への協力を要請される。場を支配する沈黙の中で、皆は同じ考えを口に出せないでいた──犯人はこの中にいるのだろうか?
http://gamemarket.jp/game/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BD%9E%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%B8%EF%BD%9E/
各プレイヤは、真司や夏希、汐璃といった登場人物を演じ、裕也を殺害した犯人を推理していくことになります。
マーダーミステリーにおいて、ストーリーの把握は、非常に重要なので遊び始める前に、誰かひとりが代表となり、ストーリーを音読し、全プレイヤがちゃんと理解しているかを確認してから遊び始めることをオススメします。
ゲームの感想
制作は台湾ですが、日本市場向けに作られたとのことで、登場人物は全員、日本人ですし、背景となるストーリー、設定や登場人物も、日本人が受け入れられやすい形に整えられています。
マーダーミステリーの代表格として扱われている『王府百年』が中国を舞台にした、中国人たちの物語であるのに対し、『約束の場所へ』は舞台も登場人物も日本人なので、だいぶ親近感を覚えられます。
また、登場人物もほとんどが大学生で、青春小説的な要素を持つので、テーマ的に良い感じです。
秋山は『約束の場所へ』を遊ぶ2週間前に、ディアシュピールさんで『王府百年』を遊ばせてもらっていたので、マーダーミステリーは人生2回目でしたが、遊んでみた感じ、だいぶ初心者向け、という印象でした。
あるいは、マーダーミステリー2回目ということで単に慣れた、というのもあるかもしれませんが、分量的にも難易度的にも、かなりライトに作られていました。
とは言え、一緒に遊んだ方の感想としては「難しかった!」という声もあったので、そもそもストーリーを理解し、キャラクタを演じ、そのうえで推理しなければならないというのは、慣れていない方だと、かなり苦労することでしょう。
とりあえずマーダーミステリーを試してみたいという方、GMを用意できない方には、あらゆる観点で、ちょうどよい、入門にうってつけなタイトルだと思います。
ただ、レベル的には、やや低めだと思うので、もし遊んでみて「面白かったけれど、期待していたほどではなかった」という方は、是非『王府百年』を試してみていただければと思います。もしかしたら『約束の場所へ』で感じた不満が、『王府百年』では、すべて解消されているかもしれませんので。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
私、汐璃を演じたんですよ
ぼくは夏希だったよ
演じやすい役柄で良かったよ
ぼくもかな。やっぱり舞台が日本で、登場人物も日本人だと、等身大のキャラクタを演じることができるよね
イラストも可愛かったよね。だから『王府百年』と比べてライトな印象だったよね
それはあるね
恋愛成就の伝説の木だっけ? あれ、ときメモっぽいよね
伝説の木のしたで告白したふたりは、永遠に結ばれる、ってやつ?
そうそう。よく知ってるね、あっきー!
少し前に、ぺこらさんにときメモがどういうゲームかは力説されたからね。そろそろ、まとめると全体的にどうだった?
プレイ感としてはライトだったけれど、ミステリーとしてはちょっと……って感じだったかな
分かる。『純白の悪意』やろう!
終わりに
と言うわけで、マーダーミステリー『約束の場所へ』の感想でした。
実は、この後『純白の悪意』も遊びましたので、こちらも追って感想を書いていこうと思います。