雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ポケモン映画『ミュウツーの逆襲』『キミにきめた!』『みんなの物語』の感想(ネタバレあり)

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』もう観に行きましたか? こんにちは、秋山です。
 同映画のPVが公開されたとき、2匹のピカチュウが向かい合ってビンタしているシーンがあって、そのシーンに感動しているひとがTwitterでけっこういて「何が起こってるんだ? どうして泣けるんだ!?」と気になりました。
 と言うわけで『EVOLUTION』への予習を兼ね、過去の劇場版『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』『キミにきめた!』『みんなの物語』を一気に観ることに決めました。

ポケモン映画を観ようと思った3つの理由

 そもそもの理由は、SCRAPが開催しているリアル脱出ゲーム『ミュウツーの城からの脱出』に参加するにあたって予習しようと思ったからです。リアル脱出ゲームが好きでよく遊ぶのですが、コラボ作品はなるべく予習してから遊びたい派なので、数あるゲームを遊ぶのはハードルが高いですが、せめて映画くらいは観てから臨もうと思いました。
 理由の2つ目は、最近、漠然と感じているポケモン人気です。『ポケモンGO』以降、再び流行っているように感じていて、どうして人気なのかを見極めたいと感じました
 最後は、自分のなかにおける子ども向け作品への再評価です。『名探偵コナン』や『ワンピース』の映画がけっこう良かったので、子ども向け映画ぜんぜん良いじゃん! というか、もっと真剣に観てもよいのでは、という心境の変化です
 ちなみに映画を観てから挑戦した『ミュウツーの城からの脱出』は、華麗に脱出失敗しました。

『ミュウツーの逆襲』の感想

 短編映画『ピカチュウのなつやすみ』を観てから、続けて視聴したのですが、いやはや驚きました。
 正直、想像していたものとぜんぜん異なりました。
 シリアスまっしぐらと言いますか、なんでしょう。生物が生物として生きる理由、ひとに作られた存在が、自らの存在意義を見いだす物語でした
 全体的な雰囲気も暗めで、ポケモンたちと明るく仲良くバトルするというイメージがあった世界観が崩壊しました
 演出的にもけっこう怖いシーンが多く、と言うか、リアルタイムで観た子どもたちは、泣き出したりしなかったのでしょうか。一緒に観た親も困惑したことだと思います。子どもと仲良く映画を観に来たつもりが、予想外にナイフを突きつけられた気分になります。
 冒頭に書いたピカチュウクローンがピカチュウにビンタをかますシーンもグッと来ましたね。と言うか、個人的には、ニャースが救いでした。
『ミュウツーの城からの脱出』を遊ぶ前に観ることができて良かったですし、ポケモンが世代を越えて愛される理由も分かりましたし、やっぱり子ども向け映画だからといって馬鹿にできないなと確信しました。

『キミにきめた!』の感想

 2017年に公開された当初から、けっこう気になっていたタイトルです。
 当時、観に行かなかった理由は、今ほど子ども向け映画に対する関心値が高くなかったからです。
 ポケモン映画20作を記念して手がけられた本作は、原点に立ち返ろうということで、サトシとピカチュウの出会いを描きなおされたもの。出会った瞬間は、仲が悪かった2人が、様々な事件と他のトレーナーとの出会いを経て、親愛を深め、ほんとうのパートナーになっていく様子は、グッと来ました

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『みんなの物語』の感想

 2017年の『キミにきめた!』がサトシとピカチュウの物語であったならば、2018年の『みんなの物語』は、ポケットモンスターに触れる我々自身の物語というすごい構造です
 オリジナルキャラクタが大量に登場し、彼らがある都市を舞台に、それぞれの目的をもって動き回るのは、まさしく群像劇のそれです。
 キャラクタのなかには、現役でポケットモンスターが好きなトレーナーもいれば、かつては好きだったけれど今はそうでもないとか、多様な背景を持っています。これは、まさしく『ポケットモンスター』という作品に触れてきた我々自身のことでしょう
 秋山自身、中学生の頃に『ポケットモンスター緑』で初めてこの作品に出会い、151匹のポケモンを集めることに熱中しましたが、シリーズ2作目以降には触れませんでしたし、アニメも妹たちが観ているのを横目でちょっと眺めているくらいでした。まさしく、昔は好きだったけれど、今はそうでもない枠です。
 群像劇という構造上、一般には、ちょっと評価が今ひとつらしいですが、ポケットモンスターを、ただのひとつのコンテンツではなく、世代を越えて愛されるものにするという観点から、非常に意欲的ですし、素晴らしい作品だと感じました

一緒に観たぺこらさんの感想

……えっ?『ピカチュウのなつやすみ』は? なんで『ピカチュウのなつやすみ』の感想は書いてないの? 観てるときもそうだったけれど、なんであっきーのテンションそんな低いの?

あれ観る必要あった?

あーるーよー! あれを観ることによって「あっ、このポケモンの名前なんだっけ?」って『ミュウツーの逆襲』の前にテンションを高められたじゃない!

そうだね

『ミュウツーの逆襲』はやっぱりニャースだね。他のポケモンが殴っているのに、ニャースは殴らないことを決めた。やっぱり猫は大人だね。ピカチュウだって、コピーされた方は、めっちゃ殴ってきたじゃない。電気は使わずに殴るだけだったけど。って思いませんでした?

ニャースは良かった。そこは同意する。『キミにきめた!』は?

懐かしかったよね! ピカチュウを選んだ経緯と言うか。「行け! ピカチュウ!」って言っても「ピカピカ」って嫌々したり

選んだって言うか、残っていただけなのでは

確かに。それは言える

伝説のポケモンが、ぞろぞろ出てきて「伝説とは?」ってなったよ。案外、ありきたりなのでは

伝説は身近なものなんだよ。エンテイもホウオウもゲットしたしね!(ポケモンGOで)

見せて見せて。おー、素晴らしい。『みんなの物語』は?

ギャルの子が好きだったね。イーブイ派だからね

ぺこらさん、イーブイ好きだよね

あっきーは誰が好き?

ぼくは、わりとヒスイが好きかな、あのおばあさん

私は、やっぱりギャルの子だな。でも裸足で走るのは痛いと思う

総じて観てよかったと思う

うん。でも、さすがに3作続けて観ると友情で胸焼けした。サトシは友情お化けなの? 途中で『君の名は』をはさんで良かったよ。あっきー友情友情、連呼されて大丈夫だった?

え、うん。テーマに忠実だと思うよ

バトルすると友達ってのも謎だよ。だいたい、バトルしたら友達とか言いながら、自分が勝てないときに闇堕ちするってなんなの? 自分より格下の相手としか友達にならないって大丈夫なの?

言われてみればね。まあ、得てして敗北を知らない若者とは、そういうものだよ

逆の立場になったらキレるの良くないよ。ピカチュウのせいにするしさ

ピカチュウは悪くない

ピカチュウは悪くない!!

終わりに

 シンプルに言って、観て良かったです。
 やっぱり食わず嫌いはよくないですね。何事も触れてみるのが大事です。『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』も観る予定です、楽しみですね。