雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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マルチエンディングなバーストゲーム『富士山地下99階』の感想

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 sangenyaさんのゲームマーケット2019大阪の新作『富士山地下99階』を遊びました。
 2人から4人で遊べるボードゲームです。


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 まさかのマルチエンディングです!
 ゲーム開始時、全プレイヤは富士山の麓からスタートするのですが、最下層である99階を目指してどんどん下っていきます。
 いちばん最初に99階に辿り着いたプレイヤが現れたら、そこでゲーム終了。99階のマスを踏み、勝者となったプレイヤだけが渡されたシナリオブックを読むことができます。
 ネタバレを避けるため明言はしませんが、シナリオブックのなかには、そもそも、どうして富士山の地下に迷宮が広がっていたのかだとか、プレイヤがどうして99階を目指したかなどが、掌編小説の形式で綴られています。
 シナリオごとに世界観やプレイヤ自身の設定は異なっていて、ゴールしてはじめて、


そういう理由で、富士山の地下に広がる迷宮を駆け抜け、99階を目指していたのか!


 と、後追いで分かったりして面白いです。


 ゲームそれ自体としては、いわゆるバースト系です
 類似のメカニクスとしては『クアックサルバー』や『オルレアン』に近しいでしょうか
 カードの効果を駆使しながら、どんどん99階を目指します。
 一度、他プレイヤに置いていかれると、追いつくためにリスクを取らざるを得ないのですが、その結果、バーストしてしまい、いよいよ置いていかれるというバースト系の宿命のような問題に加え、カード運によって左右されるシーンも多いですが、慣れればワンプレイ15分~20分ほどで終わるでしょうから「もう1回!」が言いやすいです。


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 箱に含まれるシナリオブックは10種類。
 すべて読破しようとするならば、最低でも10回は遊ぶ必要があり、その10回、すべてで勝利を収める必要があるので、なかなかにプレイ時間を求めてきます。
 秋山は、ずるをして、全部、読んでしまいましたが、どれも掌編小説としてウィットに富んでいて、かつバリエーションがあり、よく出来ているなと感じました。


全然、進めなかった……! 最初から最後までビリだったよ。しょんぼりだったよ

ぺこらさん、カード運に恵まれなかったよね。ずっと、3とか4とか引いてなかった?

皆が1とかを持ち続けていたから、リシャッフルが入っても数の大きいカードしか出てこないんだよ! もうちょっと、なんとかならなかったのかしら

袋からキューブを出すところは、たしかにランダムだけれど、カードに関しては、ぺこらさんが言うとおり、最初はランダムだけれど、一度、山が枯れた後は、ちょっと偏りが生まれるよね

もっと回しやすいようにすれば良かったんだよ! もっと使いやすくしてもらわないと

悲しみを背負ってしまったね

背負ったよ!