9月15日から16日に掛けて2日間だけ開催された、よだかのレコードさんによる『異世界転生からの脱出』を遊んできました。
秋山は脱出成功できたこともあって評価は高めですが、そうでない方のほうが多いかもしれません。そんな公演です。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
5人1組となって遊ぶ、いわゆるホール型公演です。
会場は大阪のHEP HALL。秋山は初めて訪ねましたが……まあ、大会議室的な空間でしょうか。正確に数えたわけではありませんが、チーム数は20ほど。計100名近いプレイヤが揃っていたことになります。
プレイ時間は無制限と言われていますが、無限に遊べるわけではなく、実際には次の組を入れる観点から、120分がひとつの目安となります。
ゲームの感想
プレイ時間が無制限のリアル謎解きゲームと言えば、よだかのレコードさんの『RPGからの脱出』が思い返されます。秋山は、この公演が特に好きで、よだかのレコードさんのアンケートには、ほぼ必ず「RPGからの脱出2待ってます!」みたいなことを書いています。
従って、今回の公演は、ずっと待っていたと言うか、ついに作ってくれた! みたいな感じで、念願が叶った感がありました。
前説のなかでプレイ時間に関する説明がありましたが、これは罠だなと感じました。
最初から全力を出して、一切、油断することなく2時間を駆け抜ける覚悟で挑まなければ、ラス謎に辿り着くことなく会場を追い出されることになる! そんな目には、絶対に合いたくない……! そう考えて、ええ、最初から全力の全力でした。
そんなわけで、10分遅れで開場し、10分遅れの開演でしたが、目安となる制限時間に対し5分ほど残して脱出成功できました。実際のプレイ時間は105分ほどでしょうか。
この105分は、もう至福としか言いようがなかったですね。
圧倒的に過ぎる物量でしたが、難易度自体は飛び抜けて難しいというわけではなく、テンポ良く楽しく解き進めることができました。
ラス謎も個人的には好みで、必要以上に迷走することなく、適切に進めることができたような気がします。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
だいぶ面白くできていたと思うんだけどな
そう思うよ。多分、遊んでいるひとたちの大半が、最初の75分くらいは楽しく遊んだと思う
え、残りは?
残りは……渋滞とか、解けずに帰ることになってしまったり
でも、次の公演は言われていたし、制限時間はあると言えばあるし、ないと言えばないよね
シンプルに、ドラマチックルームで『RPGからの脱出』と同じようなシステムで開催するか、SCRAPの『ハートの女王からの脱出』みたいなシステムにするか。もう、後は、割り切って120分公演にすれば良かったと思うけどね
120分公演にすると、解説の時間とかどうするの?
拘束時間を180分の公演にすれば解決でしょう。『火星地球化計画』がそのくらいだったのでは?
そうかも。でも、あの物量を考えると、あんな公演をやるのは、よだかのレコードくらいだよ。よだかのレコードしか、あんなことやらないよ
思いつきはすると思うよ。でも、実装を諦めるだろうね。ふつうは
やらないよね。しかも、デジタルじゃなくて、人力にしちゃうしね
何よりも転換が大変だよね。我々が参加したのは初日初回公演だったけれど、鍵が0に戻ってなくて答えのまんまだったり、渡されるべきアイテムが渡されなかったり……早々にスタッフの方が気づいて、教えに来てくれて良かったよ
なんだったら転換、手伝っても良かったじゃない?
5分残してクリアできたから、余った5分で、我々のテーブルだけ可能な限り、初期状態に戻したよね。でも、希望者への払い戻しの判断にはビックリしたね。『戴冠式からの脱出』のときも、渡されるべきアイテムがなくて絶望したけれど、10分延ばして貰って……あれ? でも、あのときは延ばしてもらわなくてもクリアできたんだっけか??
へるおさんの判断、早いよね。だいたい、返金対応って、後から話が出てくることが多いじゃない。それを、あの場で言うのってすごいと思う。やっぱり、トップが現場にいるから、すぐに判断できるんだよね
言われてみればそうだね。SCRAPの加藤さんなんて『終わらない宴からの脱出』でしか見たことがないわ
へるおさん、公演中も暗躍してたしね。チェックポイントに行くときに移動しやすいように、重い扉を押さえてくれていたりね
そう言えばそうだった。へるおさん、スタッフの方より雑用してるときあるよね。素敵な姿勢だと思う
謎解きクリアファイルも楽しみだね。って言うか『戴冠式からの脱出』のときみたいに、公演パンフレットを作って貰いたいな。そこに解説も載せれば完璧では
ロード・エルメロイII世の事件簿クリアファイルさえ、まだ出来ていないから当分、先になりそうだね……
終わりに
振り返って考えてみても、非常に意欲的かつ、よだかのレコードさんらしさに溢れた魅力的な公演でした。それだけに、渋滞対応や、制限時間問題など、謎の外側が気になってしまい、もったいなかったかな、と感じます。
今回、秋山は、運良く脱出成功できたから楽しめましたが、もし失敗していたら、思うところを吐露していたかもしれません。でも、そういう諸々を考えても、多分、これからも初日初回公演に参加しつづけるような気がします。スタッフも、プレイヤも慣れていない、この世界で、ほんとうのほんとうに1度しかない瞬間を、これからも愛していきます。