雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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犯行現場をリアルに捜査し推理する『演じすぎた男』の感想

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 ナゾビル吉祥寺で遊べる、現場捜査ゲーム『演じすぎた男』を遊んできました。
 失敗しましたけれど、めちゃくちゃ好みの作品でした! ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

現場は劇団アルバンが公演を行う劇場の楽屋。部屋では脚本家の吉川昌之が死んでいた。
第一発見者は劇団員の染谷太一。
「以前から自殺をほのめかすようなことを言っていたので、嫌な予感か゛したんて゛すよ」
よどみなく語る彼の話と、ある現場の状況から自殺であることは決定的だった。
しかし、刑事であるあなたは現場の“小さな違和感”に気がつく。

「少し時間をいただけますか? この事件はみなさんが思っているよりも複雑なようです」

あなたは確信していた。これはただの自殺ではないということを。

さあ、あなたは細かな観察力と大胆な推理で犯人を追い詰めることができるだろうか?

https://realdgame.jp/genba_sousa/

 プレイヤーは、刑事となり、ナゾビル吉祥寺の地下に再現された事件現場を、リアルに捜査して、タブレットを使いながら証拠や証言を整理して、事件解決を目指します。
 1チーム1~3名で挑戦します。同時間帯に最大3チームが参加することになるので、殺害現場には最大9名がウロウロすることになります。

ゲームの感想

 冒頭にも書きましたが、めちゃくちゃ良かったです……!
 リアル謎解きゲームが好きなひとに分かりやすく言うとdp96sさんの『推理展示』みたいな感じです。現場には、犯人や被害者が残した様々な証拠が残っているので、それらを組み合わせて数時間前、この場所で何が起こったのか? 犯人の用いたトリックは何か? を考えます。


 制限時間いっぱい、部屋中を探索しまくり、頭を捻りましたが、残念ながら「これ!」という結論を出せず、仕方なく「多分、これじゃないかなあ」というものを提示してみたところ、あえなく失敗。
 エンディング動画を見て、不完全燃焼感を覚えていたら、スタッフの方に「失敗された方は、多分、モヤモヤを感じていらっしゃるかと思うので解説シートを用意しました! 誰もいないところで読んでくださいね!」とクリアファイルと解説シートをいただきました。
 狭いところで息を詰めていたので、いったん屋外に出て、新鮮な空気を吸いながら、「解説を読んで、この胸のモヤモヤが晴れるのだろうか」と思いつつ、解説シートを読み始め、


なるほど……! そういうことだったのか……!!


 いや~、傑作なのでは?
 我ながら、ここまで華麗に手のひらを返すのはいかがなものかと思わないでもないですが、ここまでスマートでエレガントな解には、首を縦に振らざるをえません。ええ、まごうことなき傑作! 傑作でございました

一緒に遊んだぺこらさんの感想

なんで解けなかったんだろう?

我々の推理力が低かったからでは?

タブレットも大変だったよ。紙が良かったよ。情報もどこに何があるんだか忘れちゃって、行ったり来たりしちゃったよ。時折、映像があってイヤホンを求めてくるし

まあ、空間は、もう少し広くても良かったかもしれないね。だいたい2人1組で遊んでいたような気がするけれど、もし3組とも3人1組でやっていたら、ひとが多すぎて捜査どころじゃない気もする

分かる。3人だとタブレットを覗き込むのも大変でしょ。2人が限界だと思うよ。やっぱり紙だよ! 紙の方がいいよ

素直に『推理展示』に行けって話かもね

終わりに

 何度も書いてしまって恐縮ですが、ほんとうに良かったので、是非、SCRAPさんには鈴木おさむさんと組んでいただいて、第2弾、第3弾を企画いただきたい所存です。
 そして、全国のミステリー好きには、この秋山が自信をもって太鼓判を押しましょう! 今! すぐに! 吉祥寺にレッツゴー!!