雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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推理展示R『院長邸宅編』の感想

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 dp96sさんによる『推理展示R -院長邸宅編-』のWeb公開版を遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

概要

井上病院の関係者間で起きた殺人事件の被告人・佐竹は、犯人であることを自白し、DP法律事務所・黒井の弁護むなしく第一審で有罪判決になってしまった。直感的に佐竹の無罪を信じていた黒井は控訴申請をするため、あの手この手で事件を調べ上げる。その結果、佐竹が取調べ中に捜査員から自白を強要されているような音声テープを入手。再審の余地は十分にある。しかし、佐竹は控訴に非協力的。控訴期限まで後3日もない。一人での活動に限界を感じた黒井はスマホを取り出すと、あなたへ連絡をした――

https://infodp96s.wixsite.com/s-re

 本作は、元々、ナゾガク2019で遊ぶことができた企画のひとつでした
 VIPチケットを入手したひとだけが入ることができるスペシャルラウンジ=一軒家のスタジオで遊ぶことができる作品で、スペシャルでプレミアムなコンテンツでした。

推理展示について

 推理展示とは、現場再現型ミステリーとも言われ、殺害現場を再現した空間を展示する、という一風変わった作品です
 プレイヤーは捜査員となり、殺害現場を模した空間を訪れ、現場を調査して、事件を解決します。
 今までに秋山が遊んだことがあるのは『推理展示4』だけですが、非常に面白く、体験型ゲームのなかでは、今でも気に入っている作品です。
 類似のゲームとしては『E-Pin Mystery Cube 最後の風景画事件』や『演じすぎた男』などが挙げられます。

ゲームの感想

 VIPチケットを回避してしまったので、気になっていた『推理展示R -院長邸宅編-』を見送ってしまったわけですが、一軒家を丸々使った作品が、Web版になって無料公開と聞いた瞬間、それはもうテンションが上がりましたとも。
 こんな豪華なコンテンツを無料で体験させていただけるなんて……!
 そう感謝しつつ、粛々とページにアクセスし、資料を印刷して、紙をめくりながら、画面を見て、頭を捻り、あーでもないこーでもないとあれこれすること1時間半。
 見事、事件を解き明かすことができました~!


 心地よい疲労感を覚えつつ、改めて振り返ってみたのですが、やっぱり元々、アナログだったゲームをWebで完結させるには、ある種の限界があるなとも感じました。
 現地に行ったことがないので、想像するしかないわけですが、VIPチケットをゲットしたひとは、まさに現場にいって、犯人や被害者が、どういう行動を取ったのかをトレースできるわけで、その体験こそが、本来、作品の魅力のひとつではないかと思ったからです。
 もちろん、資料を読み込むことで、犯人の動きは想像できますけれど、実際に、その場に行って、手足を動かしたら、2倍も3倍も楽しかっただろうなあ……と。


 でも、これは、ひとつの証明でもあると感じました。
 あくまで安楽椅子探偵として、聞いた情報を元に、座ったまま解き明かしたいひとにはWeb版を提供し、現場を這いずり回ったりして、リアルな体験をしたいひとには、リアル版を提供する。
 たとえば、それぞれの金額的な差を設けても構いませんし、空間を要するものは維持費が掛かりますが、Web版には、それがないので公演が終わった後でも楽しめます。


 謎解きも同じかもしれません。
 公演終了後は、持ち帰り謎やWeb謎に切り替えたり、みたいな。
 体験型イベントは、どうしても期間限定になってしまい、後から参入した方が、触れにくいコンテンツなので、こういうWeb化が進めば良いなと願う次第です。

一緒に遊んだぺこらさんの感想

無料で遊べて良かったね! ナゾガクのときは、踏み切れなかったけれど、無料で良かったよ。ナゾガクのときは、役者さんがその場にいたのかな?

いや、いないんじゃないかなあ。現場があるだけでしょ

文章での情報じゃなくて、実際にその場に行って、その場の雰囲気や建物の高さとかを目で見られるのは、良いよね

そうだね。もし、同じ場所で違う公演があるのであれば、ついでに見てみたいよね

なんか部分的には分かっても、100%分かったか? って言われると、分からなくなっちゃって、何度も確認しちゃうよね

終わりに

 改めて書きますけれど、ほんとうに素晴らしいクォリティで、大満足でした! 無料で、誰でも遊べるので、是非、挑戦してみてください!
 次回作は『推理展示6-殺人事件-』6月に大阪で開催とのことです。楽しみですね!