雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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イマーシブシアター要素のある作品集『Invisible Things』の感想

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 長谷川寧率いる冨士山アネットによる作品集『Invisible Things』を観てきた、もしくは参加してきました。
 ネタバレ禁止公演とのことで、ふわっと語ります。

興味を持った理由

 冨士山アネットに興味を持ったきっかけは、SCRAPの『アンドロイド工場からの脱出』です
 ルーム型のリアル脱出ゲームの中では、いまでも深く心に刺さっていて「あれは、いったい何だったのだろうか?」と思い返すときがあります。2018年に遊んだルーム型の謎解きの中で1位に挙げていますが、これは、今でも、ほんとうにオススメの公演です。
 出演者0人の観客参加型ダンス作品『DANCEHOLE』が気になるなと思いつつ、ようやく機会に恵まれて『Invisible Things』のチケットを抑えることができました。

概要

冨士山アネットが送る、「見えない事」にまつわる作品集。
世界を取巻く”Tolerance/Intolerance 寛容さ/不寛容さ”に、
私達は今どう立ち向かう(或いは立ち向かわない)のか。
イマーシブな体験の中求められるのは、あなたの選択。
「信じる」「疑う」
あなたはどちら側の人間ですか?

https://fujiyamanet.wixsite.com/invisiblethings

 作品集、ということで「United Me」「Spell on You」「Unrelated to You」の3つの作品から構成されています。

感想

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 それぞれ根底に横たわっているテーマは共通しているように感じられましたが、作品としてはイマーシブシアター、魔術、ダンス……でしょうか。
 作品の中身については言及しませんが、ただ、ひたすらに心をざわつかせられた90分でした。ときに不安感を煽られたり、ときに安心させられたり、ときに理解できたつもりにさせられたり、ときに失望させられたり……様々な感情を、強制的に励起された気分で、ふしぎです。
 シンプルに作品としてはダンスが気に入りましたが、様々な経験をしてみたい秋山としては、イマーシブシアターが参加できて良かったと思います

魔術について

 本作とは、まったく関係ありませんが、魔術について語らせてください。
 かつて本読みであった秋山が「魔術」と聞いて最初に思い浮かぶのは、魔術的リアリズムです。
 魔術的リアリズムとは、魔術的な非日常と現実的な日常が融合した作品について冠せられる言葉で、代表作としてはガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』が有名でしょうか
 秋山の興味は、もう少し魔術寄りと言うか、シュルレアリスムなので、少し系統が異なるのですが、魔術的なものを好んでいたときのことを思い出しました。

一緒に観劇したぺこらさんの感想

急な坂スタジオって言うだけあって、急な坂にあったね

それは、さすがにネタバレ禁止に抵触しないと思うから大丈夫! セーフ!

スタジオ名を聞いたときは、もっと良い名前なかったの!? って思ったけれど、実際に言ってみたら、確かに急な坂だったね

あそこに辿り着くまでも、そこそこの坂道だったけどね

1つ目のはさあ、なんだったの、あれ? あれが、イマーシブシアターだったの? あれ、きっと、イマーシブシアターだよね?

イマーシブシアターとは何か? という問いに対する答えを、まったく持ち合わせていないけれど、あれがイマーシブシアターだと言うのであれば、イマーシブシアターでいいよ。知らんけど

我々は、まだ、イマーシブシアターが何であるか、知らない

あの花みたいに言ったね

私が、いちばん好きなのは魔術。あっきー出来そうだよね?

ぼく、人前に立てないから

絶対、できるよー! あっきー出来そうって思いながら見てたもん

どういうこっちゃ

終わりに

 話があっちこっちに飛び跳ねましたが、非常に良かったです。
 冨士山アネット、これからも注目して、その作品に触れていきたいですね。