第一次世界大戦をテーマにした『グリッズルド』及び、その拡張『グリッズルド:ご命令どおり!』を遊びました。
2~5人(拡張を入れるとソロプレイも可)で遊べる協力ゲームです。
ゲームの概要
タイトルになっているグリッズルドというのは、白髪交じりの、という意味。
プレイヤーたちは白髪交じりの老兵として、第一次世界大戦に兵士として参戦させられることになったフランス兵を演じることになります。
と言っても、ドイツ軍と対して戦争を繰り広げるわけではなく、イメージとしては塹壕戦。
長引く戦争で命を落とさないように、じわじわと撤退戦を繰り広げるイメージです。
終戦まで生き延びることができれば白い鳩が、途中で全滅してしまった場合は、その地を死守して散った自分たちの姿を、記念碑として見上げることになります。
ゲームの感想
協力型カードゲームの『ザ・ゲーム』や『花火』に近いと聞いていましたが、なるほど納得です。
手番が来たら、カードをプレイするか、プレイせずに撤退を選びます。
場にプレイできるカードには上限が定められており、バーストしてしまうと撤退戦は失敗。重いペナルティを課せられます。一方、バーストを恐れ、手札をほとんどプレイしないままにラウンドを終えてしまうと、敗戦が忍び寄ってくることになります。
深刻なダメージを負ってしまわないよう、適度にリスクを回避しつつ、戦略的に撤退するのが肝要です。
派手さはなく、終始、落ち着いた冷静が求められるので、そういうのが好きな方にはうってつけです。
基本セットだけの場合、最適プレイ人数は3~5人でしょう。
2人プレイルールも含まれますが、ランダム要素が非常に強く、プレイヤーの判断によらないところで打撃を受けることが多く、実質3~5人用ゲームという印象です。
拡張の感想
基本セットはシンプルなゲームで、さくっと遊ぶことができますが、何回か遊び、一度でもクリアできれば満足、という印象です。
拡張の『ご命令どおり!』を混ぜると、ミッションカードの存在によってゲームに起伏が生まれます。
また、2人用ルールも改修されているので、2人で遊ぶ協力型ゲームを探されている方は、最初から「グリッズルドは拡張を入れて初めて成立する」と覚悟を決めて、一気に買ってしまうのが良いでしょう。
休戦版について
独立型拡張として、キャンペーン型の『グリッズルド:休戦版』というのもリリースされています。
基本や拡張の内容を含む形となっているので、この世界を深く楽しみたいということであれば、基本や拡張は見送って、最初から『休戦版』を購入するのも手かもしれません。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
拡張を入れた後の方が面白かったよね。基本より拡張派。面白かったし、遊びやすかった
実質、拡張を入れて初めて完成するゲームだと思う
そうだね、そんな感じだった! キャラクターも可愛いよね。歩きラブレターのひととか、絶対に死ぬよ。あんなの危なすぎるよ
フラグの塊だよね
戦場じゃなくても死ぬよ
終わりに
『グリッズルド』は説明しても面白くなさそうだけど、遊んだら面白い系のゲームです。
バーストを避けるようにカードをプレイするだけなんでしょ? かんたんかんたん。そう思われた方にこそ「じゃあ、遊んでみてください」とオススメしたいです。