雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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第一次世界大戦を追体験する『グリッズルド:休戦版』の感想

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 協力型カードゲーム『グリッズルド』の独立型拡張『グリッズルド:休戦版』を遊びました。
 1人から5人で遊べるキャンペーン型のゲームです。

ゲームの概要

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 その筋のひとに分かりやすく言うと『グリッズルド』に対する『グリッズルド:休戦版』は、『パンデミック』に対する『パンデミック:レガシー』みたいなものです
『パンデミック:レガシー』は12ヶ月を駆け抜けるゲームですが、『グリッズルド:休戦版』は全9チャプターからなる第一次世界大戦です。
 また『グリッズルド:休戦版』は、あくまでキャンペーン型のゲームに過ぎずレガシーではないので、カードを破いたり、シールを貼ったり、みたいなことはしません。
 チャプター毎にカードはパッケージングされており、初プレイの際は、チャプターを進むたびにカードを開封していきますが、各カードには連番が振られており、プレイ後に、その番号を見つつ並び替えることによって、また1から遊び直すことが可能です

基本や拡張との違い

 イメージ的に言うと、『休戦版』のチャプター1は『グリッズルド』の基本に相当し、『休戦版』のチャプター2以降の前半は、『グリッズルド:ご命令どおり!』に相当し、後半は『休戦版』オリジナルという形です。
 一部カードは、基本の『グリッズルド』に含まれていたものとまったく同じだったので、再構築することが前提となりますが、この『休戦版』を購入すれば基本や拡張は買わずとも、同等の楽しさが得られると言えます
 まあ、秋山は3つ全部、えいやで買ってしまったんですけどね……。

ゲームの感想

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 端的に言って、それはもう、めちゃくちゃ面白かったです
 基本の『グリッズルド』と拡張の『グリッズルド:ご命令どおり!』はいずれも面白く、協力型カードゲームとして手堅くまとまっています。『ザ・ゲーム』や『花火』などと同じく、定期的に遊びたくなるシンプルなゲームです。
 しかし、結局はその域に留まっており、第一次世界大戦がテーマではありますが、ゲーム中、銃弾やガスマスクといったアイコンは、単なるシンボルに過ぎず、これと言って戦争感はありませんでした。


『休戦版』は、まったく逆でした
 チャプターのプロローグとエピローグでは、戦争の悲惨さや無情さが存分に語られており、


なんだって俺たちが無能な司令官の代わりに、無能は新兵を育て上げないといけないんだ? それも命を賭して。しかも、彼らを無事に送り出したからと言って、戦争は終わりに近づくどころか、戦線がたかだか数メートルばかり押し戻せるだけ。俺たちは、いったい何をやってるんだ……?


 そんな沈んだ気分に浸りながらも、今は、ただ友と共に、あの懐かしき故郷に生還するために戦おう。
 と、そんな前向きなんだか、後ろ向きなんだかよく分からない気持ちで、ゲームに臨むことになります。
 これは、非常に新鮮な心持ちで、面白かったと言えます。
 ちなみにプレイ時間は約7時間
 ほぼ1日掛かりのプレイとなりましたが、非常に充実した時間を過ごすことができました。キャンペーン型の協力ゲームがお好きな方には、心からオススメしたいです


 この記事を読んで気になった方には、この『休戦版』をオススメしたいですが「値段が値段なので、様子見したい」という方には、とりあえず基本を買ってみる、と言うのも手かもしれません。

一緒に遊んだぺこらさんの感想

難しいときと簡単にクリアできるときが、けっこう両極端だったね。あれは、なんだったんだろう。引きの問題なのかな?

油断するとね、瓦解するんだよ

我々、いくつくらい失敗したんだろう?

明確にカウントしたわけではないけれど、3分の1くらいは失敗してチャプターを終えたよね

いくつかは、めっちゃ難しいミッションあった

ストーリーとミッションが一致しているチャプターは、味わいがあって良かった。なんて言えばいいか、歴史を再現している感じ

分かる

終わりに

 戦争の悲惨さを伝えるという意味でも、非常に良いゲームだったなと感じます。
 キャンペーンを駆け抜けるとなると、メンバーを工夫する必要がありますし、時間と場所の両方が必要になりますが、是非、同じメンバーで、ひとつの時代を生きていただければと思います。大傑作です