無人島に漂流したキャラクターたちが、力を合わせてサバイバル生活を送ったり、脱出を目指す『アドベンチャー・アイランド』を遊びました。
2人から5人用のキャンペーン型のゲームです。
ゲームの概要
『アドベンチャー・アイランド』では、プレイヤーたちは不毛の島での漂流者としての経験を積むこととなります。
http://hobbyjapan.games/adventure-island/
ゲームはいくつかの冒険の章に分かれ、何回かのゲームの中でその冒険を乗り越えていきます。
冒険の結果により新たなカードが登場しますが、カードがどのように加えられるかは、冒険での選択や成功によって変わってきます。
メカニクスで言うと、ワーカープレイスメントの要素を持つ、リソース管理系、キャンペーン型のゲームです。
各プレイヤーは、無人島に漂流したキャラクターを担当することになり、島を探索し、その日の食料を探し、その冒険におけるミッションの達成を目指します。
全5章のキャンペーン型になっており、ミッションを達成することで、プレイヤーは次の章に進むことができます。キャラクターのステイタスや所持アイテム等は、ゲームごとにリセットされますが、プレイヤーの中に知識が蓄積されることと、デッキの構築が進むことで、ゲームクリアが近づく仕組みです。
ゲームの感想
激烈に面白かったです……!
最初は「なんか地味なパッケージイラストだなあ」とか「ルールを読む限り、簡単そう。まあ、さくっと遊ぼう」とか考えていたのですが、いざ遊び始めると「え、なにこれ? めちゃくちゃ面白いし、めちゃくちゃ難しい!」と、ドーパミンがどばどば出ました。
全体のデザインとしては『アンドールの伝説』に近いのではないでしょうか。
物語要素があって、協力ゲームで、キャンペーン型で、といったところが共通しています。
チャプターごとに、キャラクターのステイタスがリセットされ、所持アイテムがすべて山に戻るというのは、TRPGの文脈にいる方には違和感かもしれませんが、ボードゲーム的には自然には受け入れられました。
独自要素としては、ある種のデッキ構築でしょうか。
チャプターが進んだり、ゲーム中に条件を満たすと、山札が増えたり減ったり、山自体が増えたりと変化が現れるのですが、イベントをこなしていくと、お邪魔カードが破棄されて、山札がきれいになったりするところに、デッキ構築型のボードゲームを感じました。
変な比喩ですが、フリーゼのレガシー系を、より洗練させたような感じでしょうか。
冒険1と冒険2は、失敗することなく、ノーコンティニューでクリアできましたが、快進撃は、そこまででした。
冒険3は4回も失敗し、心が折れそうになりながらも5回目でようやく成功できました。
冒険3での貯金があったのか、冒険4もすんなり行きましたが、冒険5は苦戦しましたね。
途中、膝から崩れ落ちそうなくらいショッキングな展開があって、呆然自失状態に陥りました。
最終的に冒険5をクリアしたときには8時間が経過していましたが、ほんとうに充実した8時間でした。キャンペーン型の協力ゲームという観点においては『パンデミック:レガシー』や『グリッズルド:休戦版』と比肩しうる作品ではないでしょうか。傑作でした。
一緒に遊んだぺこらさんとの対談
終わりに
唯一、残念なポイントがあるとするならば、誤字脱字を含むエラッタが多量であることでしょうか。
中には、プレイヤー間で協議しないと進められないようなクリティカルなエラッタもありますので、遊び始めるときはご注意ください。