5月3日から毎日のように『グルームヘイヴン』を遊んでいますが、ようやく1周目クリアと言っても差し支えない状態まで来たかな……? という印象です。
これだけ遊んでいれば、愛して止まないと言ってもいいような気がしますが、そんな『グルームヘイヴン』についてネタバレありで語ります。
はじめに
繰り返しますが、ネタバレありです!
『グルームヘイヴン』はキャンペーンモードが主のゲームで、シナリオを進める度に生じる変化や、発生するイベントを楽しむゲームですので、未プレイの方は、この時点での回れ右を強く推奨します。
と言うか、ネタバレなしの記事へどうぞ!
『グルームヘイヴン』のここが好き
数が多いので、ひとつひとつは深堀りせず、駆け抜けますけれど……、
やっぱり、世界が広がっていく感、これが強いですね。シナリオをひとつクリアする度に、キャンペーンボードにシールを貼っていきましたが、行ける場所がひとつ増える度に、この世界が広がっていくような気がして、これが楽しかったです。
解放、という観点では、世界の変革やパーティの実績、グルームヘイヴンの繁栄度によって、世界がその在り方を変えていく、と言うのも面白かったです。重商政権というシールを見るたびに、ジェクセラさんを選んだことを思いだし、自分たちの選択によって世界が様変わりしたのだという気持ちを持ち続けました。
世界観が良い、はストレートに主張したいですね。
半人半魔のヴァルラス、野蛮なアイノックス、元素を使いこなすサヴァス、小さくてずる賢いヴァームリングなど、多種多様な種族が肩を寄せ合って暮らしているファンタジー世界。いわゆるドワーフとエルフといった、ありきたりなものではなくて、ちょっと風変わりなのがいい感じです。また、序盤の内から、次元界や亀裂といったキーワードが出てきて、ファンタジーの皮をかぶった、実はSFである! と言うのも、秋山の好みのツボを、ぐいぐい押してきます。
ストーリー……と言うか、究極の選択はドキドキしましたね。ジェクセラさんと肩を並べるか敵対するか、亀裂を閉じるか閉じないか、竜族を救援するか殺すか、《声》を封印するか解放するか……両極端な選択を迫られ、そして、その選択によって、また世界が大きく変わっていくのが面白かったです。
《逢魔》を巡る物語は、最初、シナリオを追っている間は、あっさりしているなと感じましたが、グルームヘイヴンの繁栄度を上げ、街の記録を読み進めることで、どんどん深みを増していってグッと来ます。
『グルームヘイヴン』遊びのコツ
ハウスルール、とまでは行きませんが、遊んだときのコツとしては、ただひとつ、グルームヘイヴンヘルパーというアプリを用いました。
シナリオ1「黒盛り塚」では、まだ、ルールに慣れていなかったので、ヘルパーとアナログ管理を併用しましたが、シナリオ2に入る頃には「ヘルパーを用いることで、テーブルの上に置かなければならないものと計算量が激減する。クリアまで飽きない保証はないし、プレイの快適度を向上させるために、我々はヘルパーを使うべき」と提案し、以後、ずっとヘルパーを使い続けています。
コンポーネントの管理には、主に100円ショップで購入した諸々を活用しました。
ぺこらさんと2人で、自宅で遊ぶ以上、可搬性を考慮する必要はなく、むしろ遊びたくなったときに、すぐに遊べる環境を構築できるよう、ほとんどを箱の外に出してしまいました。『グルームヘイヴン』は、とにかくコンポーネント数が膨大で、準備も片付けも一仕事になりうるので、それを最大限に簡素化することによってクリアに要する時間は短くできるはずです。
最初の50時間ほどは、2人プレイに徹しました。お互いに1キャラずつ担当し、2キャラでのバトルを楽しみました。ある程度、引退や新キャラクターの解放がされ、選択肢が増えた後は、1人2キャラ担当の4キャラでのプレイに切り替えました。
4キャラに切り替えた後は、操作しなければならない味方の数だけでなく、敵の総数も増えるのでプレイ時間は倍増し、1シナリオ90分~150分だったのが、120分~180分になりました。
4キャラでのプレイは35時間ほどですが、どちらが良いか優劣はつけがたいですね。と言いますか、キャラクターごとに特性があり、2人プレイのときは2人プレイならではの動きになりますし、4人プレイのときは4人プレイならではの動きになるので、どちらかと言うと使い分け、かもしれません。
『グルームヘイヴン』ここが困る
正直、今、この瞬間、とても困っています。
「黒盛り塚」から始まる一連のシナリオをすべてクリアし、繁栄レベル7を達成してしまった今、ランダムシナリオが2~3、残されているだけなのです。この状態をして「1周目クリアと言っても良いかな?」と思っているのですが、この状態まで来ると、もう、ほとんどやることがないんですよね。選択できるランダムシナリオをクリアし、ランダムダンジョンを何回かこなし、今、遊んでいるキャラクターを引退させても、まだ未着手のキャラクターは数多く残っています。
ルールに従って進めていっても、次に新しいキャラクターを始めたとき、残っているシナリオはなく、場合によっては個人クエストを絶対に達成できない状況に陥っているかもしれません。
もっと遊びたいのに、シナリオが足りない……!
圧倒的な供給不足です。
シナリオ不足の解決案、その1
ここからは悩んでいる最中なのですが、まず、今のパーティに所属しているキャラクターは、ランダムシナリオやランダムダンジョンに通い詰めて、なんとか全員、引退させてあげたいなと考えています。
その後、新しいパーティを用意して、歴史のifを追うがごとく、最初のパーティが体験しなかった、あるいは体験できなかったシナリオを飛び飛びに追っていきたいなと考えています。
こうすれば比較的、フェアに『グルームヘイヴン』を、より深く楽しめます。
しかし、そうした場合の引き継ぎ要素をどうしたものかは悩んでいます。具体的に言うと繁栄レベルと街/野外の構築状況です。
特に、繁栄レベルは悩みどころです。と言うのも、上には書きませんでしたが、このゲームの面白いところにレベル上げの面白さがあるからです。初期状態においてはLv1とXのカードしか使えないけれど、レベルが上がるたびに、デッキに入れられるカードが1枚ずつ増えてきて、レベルやシナリオに応じて、デッキを適宜構築して、限られたカードを駆使してシナリオに臨むのが面白いわけで、売買できるアイテムの種類含めて、最初から高レベルで臨めてしまうのであれば、なんとなく興醒めです。換言すると、強くてニューゲームを許すか否か、ですね。
まだ悩んでいますが、繁栄レベルと街/野外のデッキは共有。ただし、レベルは2~3くらいからスタート。が適切かもしれません。
レベルアップ時の手札の構築に関しては、ちょっとズルをしてもいいかなという気がしてきています。本来、レベルが上がったとき、デッキに加えられるのは、現在のレベル以下の1枚ですが、このルールを適用すると、全カードを楽しむことができません。現在のレベル以下のカードはすべて構築可能、ただし、同レベルのカードは1枚まで、というハウスルールを適用しても良いかもしれません。
シナリオ不足の解決案、その2
その名は、追加コンテンツ。
『グルームヘイヴン』の日本語版をリリースしているアークライト社のブログを見ると、グルームヘイヴンの追加コンテンツとして数多くのソロシナリオや、過去の10回連続の参加型キャンペーンが公開されています。
これらであれば、新鮮な気持ちで、しかも連続した物語として楽しめそうです。
同時に、素材は揃っているわけなので、自分でオリジナルのシナリオを作り出すことだって出来るのではないかしらと考え、何なら既にそういう方がいてもおかしくない。そう考えてBGGのフォーラムを見に行ったら、既にオリジナルシナリオどころか、オリジナルのキャラはもちろん、オリジナルの戦闘任務まで公開されていて盛りだくさんです。
終わりに
と言うわけで、1周目をクリアして「これから、どうすれば……?」と途方に暮れていましたが、『フロストヘイヴン』を待つまでもなく、まだまだ、この世界は広そうです。
パーティをもうひとつ用意し歴史のifを体験し、さらにもうひとつ用意し「未知なる世界へ」を体験し、それでも飽きていなければBGGのファンシナリオに挑戦するか、あるいはいっそ、自分で作っても良いかもしれません。では、また!