ひとりじゃ、生きられない。さんのゲームマーケット2020秋新作『ツェねずみ』を遊びました。
SMART500シリーズの1作で、1人から4人用のカードゲームです。
ゲームの概要
宮沢賢治の短編小説『ツェねずみ』をモチーフとしたゲームです。
プレイヤーは、なんと宮沢賢治自身となり、小説の結末をどのようにするか考えあぐね、ゲームで決めることにした……と、驚きのストーリーです。
メカニクスとしては、トランプゲームのソリティア『ピラミッド』を参考にしており、小説『ツェねずみ』の世界観で、すべてのカードを捨てることができれば勝利。そんなゲームです。
ゲームの感想
とにかく、難しいです。
ときには初期配置の時点で、
これは無理だわ。
と、悟る瞬間もあったりします。そもそも、ひとりじゃ、生きられない。通称ひといきさんの協力ゲームは、高難易度であることに定評があります。完全にプレイヤーを殺しにかかっていると言うか、かなり辛くて厳しい、クトゥルフ級です。
クトゥルフ級難易度とは。
クトゥルフ系のボードゲームにしばしば見られる、絶対に不可能というレベルの難易度のこと。たとえば、6面ダイス2個を3回振って、3回とも6のゾロ目を出さなくてはらないなど。
クトゥルフの世界観において、人間が邪神に勝利するのは、ほぼ不可能であるため、このような難易度設定になっている。
閑話休題。
ひといきさんのゲームは、いずれもストーリー要素が多めで、エモーショナルな作りになっています。
その世界観の中では、生存戦略が極めて重要になっており、生き抜くハードルがとても高いです。察するに難易度の高さは、このテーマを反映しています。
と言うわけで『ツェねずみ』クリアしていません。
おそらく1人プレイで遊んだときが、もっともクリアしやすいと思うので、是非、ソロプレイでチャレンジしていただければと。
一緒に遊んだぺこらさんとのラジオ
終わりに
『ツェねずみ』の原稿を模したであろう正方形のカードは、とてもおしゃれです。
イラストの素敵さも相まってプレイ感は、とても良かったことを付け加えておきます。