3月20日に「米光一成のゲームづくり道場」の最終回として『リモトランプであそぶ会』が開催されました。
今日は、そのときのことと、全6回の講義のことについて書きます。
「米光一成のゲームづくり道場」について
そもそも「米光一成のゲームづくり道場」や『リモトランプであそぶ会』ってなんなの? という方は、前回記事をご覧ください。
『リモトランプであそぶ会』を振り返る
先に『リモトランプであそぶ会』について。
ちゃんとチェックしていたわけではないので記憶頼りですが、道場関係者、つまり主催者側は20人ほどが参加しており、全体では40人ほど参加者がいたように記憶しています。
ブレイクアウトルームをいくつも作り、メインセッションで遊びたいゲームを挙げ、そのゲームのデザイナーと遊びたい参加者が、個別のブレイクアウトルームに移動して、遊び終えたら戻ってくるという形式でした。
人気のあるゲームは、デザイナーがまとめてインストした後、プレイヤーが複数のブレイクアウトルームに別れて、それぞれに遊びはじめる場面もあり、現実のゲーム会を、仮想的に再現している印象でした。
2時間半という時間でしたが、ほとんどのゲームが遊ばれ、大いに盛り上がったように感じられました。
「米光一成のゲームづくり道場」を振り返る
毎月第3土曜日の15時半から17時まで。
Zoomを会場に開催されました。
最初の1~2回は、ゲーム作りの方法論みたいな形で、世の中に存在するゲームをカテゴライズしたり分析したり、米光さん自身のデザイン論を聞いたり、実際に遊んでみたり。座学を受けるというより、参加型の要素が強く、ワークショップという印象を受けました。
中盤以降の3~5回は、編集会議や企画会議みたいな感じで、どういうルールブックにしようかですとか、『リモトランプであそぶ会』をどのように開催しようかという話で、後は参加者のゲームをテストプレイしたりが主でした。
感覚として「よし! ゲーム作りの何たるかが分かった! これからはバンバン、ゲームを作るぞう!」という感じではありません。
ただ、一応、ひとつはゲームを完成させることができて、そのゲームをルールブックの形にまとめることができて、実際に3月20日に遊んでいただくことができました。ひと通り体験できた、と言えます。
この成功体験は、ひとによっては大きいなと感じました。
少なくとも1回は、0から10までを体験できましたので、このときの経験を糧に、今度はひとりで……となれるでしょう。
学校での授業にも同じことが言えるかもしれませんが、参加には積極性が求められます。
米光さんがやってくださるのは環境づくりと文章チェック等で、実際にゲームを作るのも、テストプレイするのも、ルールブックにまとめるのも、すべて自分です。講義の第1回は25人くらいいたはずが、『リモトランプであそぶ会』にオリジナルのゲームを提出したのは18人なので、そこそこの脱落者がいます。
講義を受けさえすれば、ゲームを作ることができるようになるのだろう。消極的な姿勢で臨んでいた方は、自主性に任せる部分の多いスタイルについていけなかったのでしょう。あるいは「これくらいだったら、ひとりで or 既にできる」と見切りをつけたのかもしれません。
良かったことのひとつに、テストプレイのしやすさが挙げられます。
道場生は、全員、LINEでつながっていたのですが「今週の平日夜、誰かテストプレイにつきあってくれませんか?」と投げ掛けると、秒で「いいですよ」が返ってくるのです。
オリジナルゲームを作っている方の何割かは、テストプレイの場に課題を抱えているのではと思うのですが、この部分を解決する空間が用意されているだけで大きな価値を覚える方もいらっしゃることでしょう。
また、関係性の構築も重要です。
講義中の会話や、テストプレイ中の会話で人間関係が築かれ、講義後もその関係性が続けば価値がありますし、互いにイラストやデザインを発注しあったりすれば仕事に繋がります。
終わりに
次回の道場は「米光一成の表現道場」ということで、テーマは「対話的手法を使って、あなたを発見に導くワークショップ」だそうです。
ちょっと私の関心からは外れるので見送る予定ですが、次回のゲームづくり道場は、また参加したいなと思っています。
後、ひとりのトランプゲーム好きとして、全19のリモトランプを遊び尽くしたいので、いずれ機会を作って会を設けたいですね。