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TRPG『カムズ ~秋のたそがれの国~』の感想

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 かりかりうめさんによるオリジナルのTRPG『カムズ~秋のたそがれの国~』を遊びましたので、その感想を書きます。

ゲームの概要

『カムズ』は童話やおとぎ話のような近世ヨーロッパの雰囲気を持つ「たそがれの国」を舞台としたTRPGです
 プレイヤー2人にGMが1人と、わずか3人という少人数で楽しむことができるのが特徴です
『カムズ』の世界には「時代の周期」という概念が存在します。これは100年周期で巡るもので、100年間、春が続いたら、その後は100年間、夏が続き、その後、秋が訪れるというものです。と言っても、たとえば夏の100年は、ずっと真夏のように暑いわけではなく、変化するのは、この世界の在り方……のようなものです。
 たとえば夏の時代では、豊かな森と大地がひとびとに恵みをもたらし、人類は牧歌的な生を謳歌しますが、秋の時代が訪れると、ふとした暗がりな「不思議な世界の住人」が潜んでいる気配を感じたり、耳を澄ますと背後に何者かの足音を感じたりするのです。

カムズ 秋のたそがれの国

カムズ 秋のたそがれの国

ゲームの感想

 かりかりうめさんのTRPGを遊ぶのは『灰色城奇譚プレビュー版』に続いて2回目です。
 と言ってもリリース順としては『カムズ』の方が先で、『灰色城奇譚』の方が後なので、逆の順番で遊んでしまいました。
『灰色城奇譚』を遊んだときと同じく、ぺこらさんと2人で遊んだのでGMなし……と言うか、お互いがお互いに対してGM機能を提供しあう……という、もしかしたら、かりかりうめさんが本来は想定していなかったスタイルで遊びました。


 遊んだのはルールブックに収録されていた最初のシナリオ「パンのいざない」です。
 導入に相応しいライトなシナリオで、ルールを確認しつつ手探りでのプレイングとなりましたが、それでも『カムズ』の少し怪しくて少し暗い雰囲気は十二分に楽しむことができました
 最初のシナリオだったからなのか、ダイス目に恵まれたからなのか、あるいはノンGMで遊んだ弊害からか(GMがいたら、GM判断でもっと判定を求められたような気がします)、難易度は控えめでした。エンディングにおいては、絶対に失敗する余地がなく楽勝でした。
 まだ7シナリオも残っていますので、たっぷり楽しませていただく予定です。

終わりに

 一応、ダイスロール等、随所に判定がありゲーム感はありますが、世界観自体が大きな魅力で、どちらかと言うと、この世界観をどう解釈するかですとか、どう拡張するかを考えたり話し合ったりするのが楽しいTRPGです。
 物語重視派の方は、ぜひお試しいただけると幸いです。