謎解き『セカイナゾトキストリート』の感想

　タカラトミーによる謎解きゲーム『セカイナゾトキストリート』を遊びました。
　ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

　メーカーはタカラトミー、そして松丸さんを前面に打ち出した作品作り、メッセージには「小学生から大人まで楽しめる！」ということで俄然、興味を持ちました。
　謎解きは「閃くことができれば子どもでも解くことができる」が魅力ではありますが、脱出率の低さを考えると「ほんとうに、そうなのかな……？」と思うときがあります。SCRAPが子どもをターゲットにした公演を開催していますが、チケット代の高さもあり、子どもだけで遊びに行くのは、まだまだ難しいでしょう。
　しかし、子ども向けのおもちゃを長らく手掛けてきたタカラトミー社なら、違う景色が見えるかもしれません。そんなわけで遊んでみました。

セカイナゾトキストリート

ゲームの感想

　とても良かったです。
　過不足なく、ターゲット層に届いているのではないでしょうか。
　謎解きに慣れている私がプレイして、クリアに要した時間は45分。公式サイトに書かれている想定所要時間3～10時間は、かなり謎解きに不慣れな層を意識した数字です。

　好印象だったのは工作要素が多いことです。
　とにかく手を動かして、立体的ですごいものを作らせる。これは、とても良い試みだと感じました。
　また、PCもしくはタブレットを用いて、ストリートビューを使っての探索も楽しかったです。旅行好きとして「このゲームを経て、世界の色々なストリートを見て回れるのだろうか！？」と過剰に期待してしまうと、やや期待はずれかもしれませんが、子どもがターゲットであることを適切でしょう。

終わりに

　わたしはターゲット層ではないでしょうから、向いているか向いていないかで言うと向いてはいませんでしたが、それでもこの作品に触れることができて良かったなと感じました。
　小学生のお子さんがいらっしゃって、ちょっと知的なゲームを与えたいと思われた親御さんにオススメします。