JOKER PROJECTさんのゲームマーケット2021秋の新作『オルカコール』を一足はやく遊ばせていただきました。
2人専用の協力ゲームです。
ゲームの概要
プレイヤーは互いに惹かれ合う、黒シャチと白シャチとなり、夫婦となることを目指します。
想いを寄り添わせるには、お互いにカードを同時にプレイし、ときめきとやすらぎを高めていく必要があります。様々なハプニングに見舞われつつ、ふたりは言葉を交わすことなく、結ばれることができるでしょうか。
ゲームの感想
激烈に面白かったです。
傑作ではないでしょうか?
正直、最初にルールを確認したときは「これの、なにが面白いの?」そう感じました。
言葉によるコミュニケーションが取れない以上、どのコールカードを出すかなど意思疎通は取れず、それが一致するか否かなど運に左右されるに決まっています。カードの種類を考えるならば、一致しない確率の方が高いわけで、ゲームクリアは、ひたすら偶然との戦いになります。
ゲームをはじめる直前までは、そう思っていました。
しかし、第1ターンがはじまり、わたしの予想は瓦解しました。
この手の協力ゲームは、攻略法を見つけだすのも面白味のひとつですから、明言は避けますが、ポイントはハプニングカードと性格カードです。
ハプニングカードによって生じる表面的な場の変化と、性格カードによってもたらされる行動の制限。これらによって、相手が出したいと思っているカードが、おぼろげに見えてくるのです。
箱には可愛らしいイラストと共に「2人用協力コミュニケーションゲーム」と書いてありますが、実際は、かなり深いレベルでの思考が求められる推理ゲームで、相手を慮る能力が、かなり求められます。
それだけに、じっくり考えて、相手の出そうとしているカードが透けて見えた瞬間は、かなり快感ですし、それによって高得点を得られたときは感動です。
1時間ほど必死にプレイを続け、運にも恵まれて18点を獲得しましたが、かなり歯ごたえのあるゲームです。
2人用協力ゲームに、新たなる傑作が生まれました。
終わりに
JOKER PROJECTさんゲームでは『進捗 of the DEAD』がとても好きなのですが、本作は、それに勝るとも劣らない素晴らしさです。
2人用協力ゲームを探している方には、自信をもってオススメします!